• 経営層・管理者インタビュー

時代の流れを読み、次の世代にどんどん活躍してほしい

時代の流れを読み、次の世代にどんどん活躍してほしい

社会福祉法人木崎野福祉会 幼保連携型認定こども園おおぞら保育園

袴田 恵子(Keiko Hakamada)

「働くお母さん・お父さんたちを助けてあげたい、子どもたちに安心して過ごしてもらいたい」そんな熱い想いを秘めつつも、話しているとこちら(取材班)の笑顔がこぼれてしまうような、園長先生です。取材班に「良かったら給食を食べていってくださいな!」とご馳走してくれる、「お土産にコレ、持って行ってくださいな!」と園長先生のお菓子や、野菜をくれる…など、取材で少しの時間を過ごしただけでも、あたたかい人間味が伝わって来ました。 そんな園長先生に、これからの園に対して思うことやおおぞら保育園の特長をお伺いしました!

最前線で活躍する先生たちや副園長、そしてこれから入職する先生たちが主役

園長に就任し35年の月日が経ちました。変わりゆく時代と共に、これから入職する先生たちが主役となり、おおぞら保育園の特長を残してもらいつつも、現役先生たちと副園長に任せていきたいなと、今私は思っているんです。
1977年創設以来、おおぞら保育園は、真向かいにあるイオンモール下田や近隣の店舗、個人経営のお店で働く保護者の方、おいらせ町を暮らしの拠点としたいご家庭にとって、長年必要とされてきた園です。
100名以上の定員で規模が大きく、心配に思うこともあるかもしれません。
今回のインタビューを通じて、おおぞら保育園のこと少しでも知って頂けて、共感できる部分があれば嬉しいです。

「自然」「良いもの」にこだわったおおぞら保育園

安全で自然のものにこだわった設備や備品を園生活に取り入れています。子どもたちと先生が過ごす園舎は、外装も内装も木を基調とし、ぬくもりある居心地の良い空間にしました。木の素材は床や、食器にも使っています。壁には珪藻土、窓はお日様の光が入りやすい大きさにし、太陽熱発電も利用しています。
私は栄養士なので、食事に対しての想いも強いです。ちなみに、今日の給食は、にんじんとごぼうの豚肉ロール煮、カレー味のもやしナムル、レタス、プチトマト、わかめと大根と長ネギのお味噌汁です。この「にんじんとごぼうの豚肉ロール煮」と看板メニュー「おおぞらカレー」は40年以上続くレシピなんです!昔ながらのメニューが多いですよ。
食材は旬や地産地消を心がけています。お米・お味噌・野菜は、おいらせ町の農家さんが生産したものです。余ったら子どもたちにあげるときもあります。ネギをあげたときは「聖火だー」って言って楽しそうに持って帰っていました。平和な光景だなと思いますね。
子どもたちが触れるもの、食べるもの、体験するもの、至る所で自然のものを散りばめている園舎になっているので、ぜひ見に来てほしいですね。

商業施設や店舗で働くお父さんお母さんに安心して働いてもらいたい、という一心で駆け抜けた、新米園長のころ

現在は平日に利用される保護者の方が9割です。私が園長になりたての頃は、土日や祝日はふつうの勤務日というご家庭や、早朝、延長保育を希望するご家庭が今よりもっと多かったんです。
おおぞら保育園が休日保育を始めて、最初に利用をされたのは、ご夫婦で土日祝もお店を営むご家庭でした。私たちが休日保育を始めるまでは、「お客様がいる時間は小さい子どもを一人にさせていました…」と、心苦しい心境をお話をしてくださったのを、覚えています。
延長保育を始めてからは、残業で帰りが遅くなったお母さんから、「今仕事が終わりました」と不安そうに電話がかかってきたときには、「○○ちゃん、今おにぎり食べてるから、大丈夫よ~!」と伝えました。急いで事故を起こしたら大変ですからね。延長保育の子どもたちには、小さいおにぎりを作っておいていたんです。
そういった、平日の決まった時間での利用ができないご家庭からの、ご相談を直に聞くと「どれほど心細かっただろう」と胸が締め付けられそうでした。保護者の方もお子さんも何とか助けたい・私たちができる範囲で力になりたい、そんなふうに思っていましたね。
しかし当然ながら、当時の先生たちにもたくさん協力してもらったんです。そういったご家庭も助けたいけど、先生たち自身も「働くお母さんお父さんの一人」であって、大切にしなければいけないんです。とても悩ましかったですね。すごく葛藤がありました。
今は時代が変わり、お父さんも育休を取るようになってきていますよね。休日保育や、延長保育、0歳からの利用も減り、保育士さんも仕事とプライベートを両立しやすいように変わりました。
私の意向に寄り添い、地域に密着した園としてのいしずえを築いてくれた先生たちに、感謝しています。

ゆたかに生きている人が多いおおぞら保育園の先生たち

普段の表情や顔色を見ていると、基本的に余裕を持って自分らしく子どもたちと向き合っている先生が多いと感じます。
私は園長なので、立場上気を遣わせてしまうところもあるかもしれませんが、それでも、無理をしている感じはしないかなと思います。建設的なコミュニケーションをして、楽しくおしゃべりしています。
また、私が事務作業などでうっかりしたときなどは、逆に先生たちから「園長先生ここ間違ってますよ!」と指摘をしてもらったり…頼りがいのある先生たちばかりです!
面倒見が良いベテラン先生が多いので、抱え込まずに何でも相談してもらったほうが私たちも助かりますので、新しく入る先生にも遠慮しないでほしいと思いますね。

教育社会福祉法人木崎野福祉会 幼保連携型認定こども園おおぞら保育園

おおぞら保育園は、1977年創設の歴史ある保育園です。 木をふんだんに使った内装、太陽光を使った暖房などの設備、旬と地産地消の食材にこだわった給食、木や瀬戸の食器などの備品…いたるところに自然のぬくもりとあたたかさが感じられる園舎が特長的です。 園の周りには、イオンモール下田や、商店、店舗、地元企業、東京本社の支社などがあり、そこで働く方のお子さん、おいらせ町で暮らすご家族から必要とされ続けている園です。 これまで多くの子どもたちの成長を見守ってきたおおぞら保育園ですが、設立当初の60名定員から現在の130名定員の規模となるまでに、常に時代や地域のニーズにあわせ変化・成長してきました。 今後も保護者の方が安心して仕事と子育てを両立させ、子供たちが健康で元気にすごせるよう、地域に密着した保育に取り組んでまいります。 インタビューを通じておおぞら保育園のことを知って頂き、もし良ければお気軽にお問い合わせ・ご応募ください。