• 移住
  • 転職情報

青森にUターンしてみた!③~青森の仕事編~

こんにちは!

毎週金曜日、実際にUターンを経験した青森の会社担当者の
「青森にUターンしてみた!」体験談を
全五回に渡って連載しています!(増えるかも)

今回は、第3回目!

第1回目
青森にUターンしてみた!~Uターン決心編~
第2回目
青森にUターンしてみた!~約十年ぶりの帰省編~

に続きまして、

「青森にUターンしてみた!~青森の仕事編~」
です!

今回は伝えたいことが多くちょっとボリューム多めです!

担当者紹介◎
2020年に東京から青森にUターンし、
「青森の会社」の求人を見て、運営元の材株式会社に入社。
現在は「青森の会社」を担当しています。

青森にUターンしてみた!シリーズ
こんな方に読んでほしい◎
・Uターンしようか悩んでる
・青森で楽しく生きる方法がよく分からない

こんなことを伝えたい◎
・結論、Uターンは良し悪しあるが悪くない
・青森で楽しく生きる方法を一意見として記事にするので参考にしてほしい

前回までは、とりあえず帰ってみようということで帰省し、実際に県内で働く色々な人に会ってびっくりしたことなどを書きました。(詳しくは第1回第2回ご覧ください)

県内の仕事に対して思っていたイメージ、実際の就職活動や面接についてなど、書いていきたいと思います。

ではどうぞ!

「将来の夢」

あなたは学生の時、何になりたかったでしょう?
その理由は何だったでしょうか。
私は、仕事柄、それを色んな人に聞くことが出来ますが、
仕事じゃなくても、色んな人に聞きたい、実に興味深い部分です。
その人が、今そうある理由を、少しだけ垣間見える気がするからです。
たくさんの紆余曲折、大人としての悩み、そういうのが起こる前の、その人の純粋な気持ちだからです。

私は、学生の頃は、職業で考えていました。
小学生の頃は、アニメーターか、漫画家。
理由は、単純に、時間を忘れて絵を描くことがとても、好きだったから。アニメを見てると自分もとても楽しかったから。

中学生の頃は、白衣を来てパソコンをカタカタする人(謎)か、心理カウンセラーが追加されました。
理由は、白衣うんぬんは、某アニメの某女性キャラクターが猛烈にカッコよくて、憧れたのと、心理カウンセラーは、悩んでる人を、笑顔にする仕事がしたいと思ったから。

高校生の頃は・・・分からなくなりました。アニメーターになんて、どうせなれやしないなんて思ってました。

高校生の頃、青森県で働くことを考えたら、
何になりたいかも分かっていないのに、
なんだか自分がなりたいものになれない気がしました。

青森の中で、青森にある仕事をするということは、
高校生の私にとっては、なんだかとても つまらないものに思えました。

未来が閉ざされてしまうような気持ちさえ、抱いていたのです。

高校生くらいになると、安定性や金銭面のことなども、十分に考えられるようになります。

そこで私はひとまず教師になることを目指し、大学に進学したのですが、
結局今教師にはなっていません。

そんな悩みに悩んだ高校生の自分に言いたいことがあります。

何の職業になりたいかよりも、
どうやって人の役に立てるかとか
何が自分が楽しいかを
純粋に考えてた、中学生時代までの考え方の方が、自分らしかったと思う、
と。

青森の仕事

今きっとこれを見ている方は、
大人で、
青森へのUターンや、転職に興味がある人なのだと思いますが

よく見る求人票に書いてある、求人票の題名の羅列で見てしまうと、
それは、結局、肩書きや、名前選びをしているだけにすぎません。
それではだめですし、楽しくありません。

青森県の仕事の求人票を見て、大人になっても、
自分がやりたいものはない、と、
私もとてもガッカリしました。

東京で培ったものがむしろ何の役に立たないんじゃないか?
と思って、新しい勉強をがむしゃらに始めたくらいですから。
(まあそれも今役には立ったんですが)

でも、
青森の仕事は、私が思っているより、
偶発的で、楽しくて、難しさもあって、やりがいがあるものがたくさんあったのです。

なぜそれが分かったかというと、
もう求人票を見るのをやめて、
こういう「青森の会社」や、WEBサイトを見て、働いている人や、人間ぽいなと気になったところには、
求人が出ていなくても、

「今、採用していましたら、
簡単に言うと私はこんなことをやってきたので、
お力になれないか、お話を聞いてくださいませんか」

と連絡をしていたからです。

そしたら、割と、会ってくれたのです。

「何でそれをサイトに書かないのよ!?」って言いたくなるくらい、
あるんです。
仕事が。

あれ?青森県仕事あるじゃないか!と思いました。

そして今、色んな企業さんのインタビューをしていても、思います。
同じ職種名でも、やってることが全然違うし、
その組織のカラーがあります。

外に出ていないだけで、
あなたがわくわくするかもしれない情報は、
宝の山のように、埋もれているのです。

どうしてこんなことになってるのか?

県内企業は、
「あなたのような人が、
うちに応募してくれるなんて、
相当なラッキーが起こらないと無理だよねー」
と思ってるんです!

なんということでしょうか?!

何というすれ違い。

潜在的Uターン希望の若者と
若者を雇用したい青森県企業は、
まるで、遠距離恋愛状態です。

↑ちょっと切ない…。の図

勿体ないので、あなたがやってきたことがあるなら、
それを自分が興味を少しでも持った企業や法人に、業種問わず、
是非知ってもらいましょう。

もしあなたが、都会で、言い知れぬ歯車感を感じているとしたら、
それはまさに、この遠距離恋愛状態です。

青森の仕事選び

仕事選びは、あなたがあなたらしく生きる、
生き方を構成する要素の一つです。

うまく伝わって欲しいのですが、
つまり、
仕事もプライベートも含めて、総合的に判断してほしいのです。

たとえば、例として、「事務員」とあったとします。
そして、仮にA子さんという人は、秘書がやりたくて、事務員に、全く興味がなかったとします。そして、おしゃれやネイルが好き。
制服は嫌、というミーハーな思いも実はあったとします。

書類の整理や、データの入力と
仕事内容に簡単に書かれていたら、
私たちは、事務員の仕事を、自分の思うように、連想します。
事務員に興味の無い、A子さんの関心度は、低いでしょう。

でも、もし、ダメもとで聞いてみたら、実は、
社長のスケジュールを管理したり、ときには商談にも同行するかもしれない、となったら、
秘書に興味のある、誰かの事務的なお世話やサポートをするのが得意で好きなA子さんは、
同じ「事務員」でも、あれ?それだったら…となります。
さらに、服装は自由でOK、仕事をきちんとするなら私服でどうぞ、
というゆるめの小規模な会社。
より具体的になればなるほど、A子さんは、自分の折中点が分かってくるはずです。
わずかなニュアンスの違いですが、それがだいじです。

そういう発見を、まだ青森では、情報が少ないので、
自分からしていかないといけません。

私は、この「青森の会社」は、そういうお手伝いが出来るものだと信じて、
運営をさせてもらっています。
なので、たくさん、見て欲しいと思っています。

しかし、あなたのどんな部分がこころに刺さるかは、
分からないので、ほかの求人に対しても、
「私こういうことが得意で、好きなんですが、お力になれますか?」と聞いていって欲しいのです。
興味があるところに。

「青森の会社」で、インタビューを受けた青森で働く人々が、
今日も元気に、悩みながら、模索しながらも、
自分らしく仕事をしています。
実際に会うと、また気持ちが違います。

面接と聞くと、会社という大きな壁に挑むようで、
何歳になっても身構えてしまいますが

その人に会いにいく、という感覚に変えると、県内の仕事の見え方が変わるし、
面接そのものの概念が変わると思うのです。

Uターンの人材は、優秀な人が多いと言われています。
それは、生まれ育った場所を離れ、単身で働くだけの、なにかの信念や、思いがあるからだと、私は思います。
地方に足りない部分にとって、あなたの経験は、新鮮な風となると思います。

蟻の世界

青森県は日本の縮図だと、そう仰った人がいます。

なるほどそうかも、と思ったのと同時に、蟻の世界の話を思い出しました。
私が伝えたいことを言語化する為に、下記の私の例え話に、もう少しお付き合いください。

蟻のコミュニティでは、
働き蟻が2割
普通の蟻が6割
働かない蟻が2割
これは、よく聞く話で、みなさんもご存知と思います。

ここで私が言いたいことを表現するために、
働き蟻=組織のトップ(経営陣)
普通の蟻=ちょっとやる気がある社員
働かない蟻=やる気が無い社員
と定義します。

都会にいると、母数が多いです。たとえば、
組織のトップ(経営陣)が20人いたら、
やる気のある社員が60人、やる気が無い社員が20人

ということです。
多くがこの真ん中の大多数を占めるので、
自分の影響力を感じにくいです。

でも、地方にいると、母数が少ないです。
これがリアルに、
組織のトップ(経営陣)が2人、
やる気のある社員が6人、やる気が無い社員が2人
ということになります。

自分の影響力が、途端に大きくなります。
すると、都会にいて、周りに自分と同じような人が何人も居たのに、
地方に来ると、それが突然、「自分」が強調されるようになるのです。

組織のトップ(経営陣)とも、距離がうんと近くなり、
会社の状態なども、都会よりも、はるかに視界がクリアになります。

伝わりますでしょうか・・・(泣)

地方の転職活動は、
より、「個」を売っていく、割とシビアな転職活動なのです。
(全部が全部、そうではないですが、そういう傾向が、強い、ということです。)

しかし、
だからといって、どうか、怖がらないで欲しい、と思っています。

私は、青森の会社と仕事に、希望が持てなかった頃、
東京が本社にあって、青森に支社がある会社を探しました。
安心感がある気がしたからです。
(リサーチ前の未熟な私の考えを述べているだけなので、決して青森支社のある会社も県内企業も否定しているわけではありません!)

でもそれだと、自分で自分の選択肢を狭めるようなものです。

だからこそ、
自分が何が出来るか、何を得意としてるかを持っているあなたに、自分が気に入った会社があったら、
自分を知ってもらうように、連絡をして欲しいのです。

青森県の企業は、まだまだ、
素敵なことをたくさんしているのに、
PRしなくとも何とかなる・あるいは、応募を出しても来ないだろうなと
思って、PRしない企業がわんさかあります。

でも、あなたという人材がいたら、
きっと、会ってくれる会社の社長や採用担当者が居ます。

どうかどうか、もう少し希望と興味を持って欲しいのです。
どうせ無いんでしょ?
とガッカリする気持ちは私も痛いほど、分かります。
でも、何か軸を決めて、探してみてください。
普通の、転職活動の方法とは、違う形で。

青森の仕事編で私が伝えたいこと

青森でおすすめの仕事〇選!みたいな記事を期待していらっしゃったら、すみません。
稚拙な文で恐縮ですが、青森の仕事を見つける難しさも希望についても、書きたかった回でした。

仕事でも面接でも、実際に、色んな会社の人々と会って、
すごく、
「知らないことだらけだったな…」と感じます。

本当に人のことを考えている経営者もたくさんいるし、
自分をだいじにすることを分かってる人もたくさんいます。

なので、地方出身で、
都会で、頑張りすぎてちょっと疲れちゃったなーとか、
もっと自分が活躍できるところはないのかなー、とか
地元に帰りたいなーでも仕事ないだろうなーとか
思っている人は、勿体ないです。

なんと、切ないことに、
青森県でずっと頑張っている人は、それが普通だと思って、発信しないし、
県内に居ても、そういう素敵なことが起こっていても、知らないし、
都会に出た若者は、そんなことは露知らずだし、
まだまだ、田舎つまんないフィルターが掛かっているし、
・・・もどかしい…。

まあ、私もついこの前までそうだったので、
偉そうなことは言えませんが…

  • 何が得意か・好きかを言えるようにしよう

シンプルに、それで良いと思います。
周りの目とか、世間体とか、そういうのはどうでもいいんです。
自分ができること、それで役に立てること、好きでモチベーションが上がることを言えるようにしましょう。
あなたが納得して、自分らしく生きられるのが一番です。
得意なものが無いなら、作ればいいんです。仮にUターンしなくても、役に立つものなら、
身につけておいて損はありません。
ですが、一番は、あなたが今持ってるものに向き合うことです。

  • 求職者側もいろいろ動こう

もっと気軽に、企業に話しかけに行って良いと思います。
県内の企業は優しい担当者さんや社長さんが多いです。
それに、そういう電話をした、メールをした、というだけでも、ほかの求職者との差異化にも繋がります。
話してると、だんだん面接に行くのが、楽しくなってきますよ。


都会で就活をする感覚と、
青森県での就活は全然違います。

仕事が少ない、無い、と嘆いているあなたにこそ、
青森の会社も見て欲しいし、
気になった会社に自分で連絡をしてほしいです。
きっと、素敵な出会いが、あると思います。

でも青森での生活もイメージできないし、
やっぱり不安だな…
と、まあ、私もそう思ってました。
というわけで、
次回は、「青森にUターンしてみた!~ペーパードライバー車社会へ編~」です!

今回は第三回目、
「青森にUターンしてみた!~青森の仕事編~」でした!

来週もお楽しみに!

ページトップへ戻る