• 社員インタビュー

金八神漁網の”看板”を背負って

金八神漁網の”看板”を背負って

青森で生まれ育ち、短大卒業とともに漁業資材を取り扱う会社である金八神漁網に入社した大平さん。金八神漁網一筋27年目。 幅広い商品・業界知識と持ち前の人当たりの良さで、漁師さんからの信頼も厚く、営業部課長として活躍されています。 漁業業界のエキスパートである大平さんが語る、金八神漁網でのルート営業の魅力とは!?ぜひご一読ください。


課長 大平 哲さんのプロフィール

・1998年 入社 商品管理課に配属
・1999年 サブ営業として浜に出る ⇒半年後 蟹田エリアの担当営業になる
数年後 陸奥湾 上磯地区(蓬田、蟹田、平舘)エリアの担当営業になる。
数年後 営業主任を経て、営業係長 就任
・2021年 営業課長 就任
・2022年 陸奥湾 上磯地区+青森市エリアの担当営業になる

きっかけは「漁網ってなんだろう?」

入社理由は、正直、“拾ってもらった”からです。
青森生まれ青森育ちで、地元の商業高校から短期大学に進学しました。就職活動が始まった当時は就職氷河期でほとんど求人が出ていない状況でした。そんな中、神漁網の求人を見つけて「漁業資材ってどんなものがあるんだろう?」と興味がわきました。

面接に行くと、現会長に「体力はあるか?」と聞かれました。重たい漁業資材の配送も業務の一環なので、体力は必要です。私は引越しのアルバイト経験があったので体力には自信がありました。ですので入社前の不安は特になかったのですが、「漁業資材の会社のルート営業」のイメージが初めは全く沸きませんでした。
両親や親戚に「漁網の会社に入社が決まった!」と報告しても、ピンと来ていなかったです(笑)
ただ、当時の私にとっては採用してもらえたことが嬉しく、どんなことでも全力で取り組みたいと感じていました。

先輩が支えてくれた下積み時代

はじめの頃はやっぱり大変でした。
入社後、まずは本社の倉庫で商品管理を担当し、先輩に教わりながら知識をつけていくことからスタートします。漁網・漁業資材といっても膨大な種類がありまして…「養殖カゴ」といっても用途によって網の目の大きさや色が違ったりするので、とにかく最初は覚えることが多くて大変でした。
そんな私を気にかけてくださった先輩たちが「これはホタテの稚貝の養殖用のカゴで、そっちは少し大きくなったホタテを入れ替えてつかうものだよ。」と丁寧に教えてくださり、嬉しかったことを覚えています。

入社して1年後に営業部に配属され、先輩に同行するサブ営業として、漁師さんのいる浜に出ることになりました。
漁師さんに話しかけてびっくりしたのは、人見知りな方がとても多いこと。そのせいか私も遠慮してしまい、なかなかお話が出来なかったです。
どうしたら漁師さんとお話ができるのか…、まず大切にしたのは、漁師さんのご家族と仲良くなることでした。家族で漁をしている方がほとんどなので、漁師さんのご両親や奥様と打ち解けて、営業マンである前に”人”として信頼してもらえるように、ご挨拶をしながらコミュニケーションを重ねていきました。

しかし、たとえ人として受け入れられたとても、知識がないと漁師さんは相手にしてくれません。
厳しい現実に悩んでいたときに支えてくれたのは、やはり会社の先輩たちでした。
浜に向かう道中の車内で、仕事やプライベートのことまで相談に乗ってくれていたことで、また頑張ろう!と前を向くことができました。

先輩たちから吸収する日々を送り、日に日に知識を増やしていくことが出来ました。
そんなある日、浜に行ってご挨拶程度だった漁師さんに「この網って、こういう時に使うやつですよね」と話しかけたら「お、分かるか?」とそこから会話をしてもらえるようになりました。
漁師さんに初めて、“認めてもらえた瞬間“でした。今までの努力が一気に報われたような気がして、すごく嬉しかったです!!

サブ営業を経て、営業になると初めはエリアの一部を任せてもらい、少しずつ担当エリアが増えていきました。現在は陸奥湾の上磯地区と青森市エリアを任せてもらっています。

余談ですが、うちの会社は社員同士が本当に仲が良くて、休日を一緒に過ごすこともしばしば。
趣味が釣りの社員が声を掛け合い、みんなでこの前タイ釣りに行ったと言ってました。「趣味が一緒だったら楽しくやりましょう」という感じですね。

もちろん家族との時間や個人の時間も大切にしています。社員同士がお互いを尊重していて、仕事で分からないことは全部教えてくれる。そこは会社としてすごくいいんじゃないかなと思っています。

大切なのは、信頼関係

漁師さんはストレートで寡黙な方が多く、仕事に対しては厳しい部分もあります。その分、表裏は一切ないので、さっぱりしていて気持ちのいいお付き合いができます。
だからこそ、私が一番に大切にしているのは「信頼関係」です。

漁師さんから「この人に言えばどうにかなる」と思ってもらえるように、とにかく“結果を出す”。
結果とは、漁獲量をアップすることです。
それが漁師さんの収入にも直結しますし、「信頼関係」を築くことは、長くお仕事させてもらう上で一番大切だと考えています。

27年間を通じて心に残っているエピソードがあります。担当していたエリアでその時期に漁獲量が芳しくなかった漁師さんに、商品のご提案をさせていただいたときのことです。「今使っている物の一部でいいので、まずはお試しでうちの商品を使ってみてください!!」とお伝えしたところ、その方は快く商品を取り入れてくださいました。そしてエリアで五本の指に入るほどまで漁獲量が上がったんです。
その漁師さんの奥様やご家族から「ありがとうね!」という感謝のお言葉をいただき、漁師さんからは「今年はどうしたらいい?」とご相談を受けることも増え、信頼されているなと感じて本当に嬉しかったですね。

営業は1人に対して顧客が平均150人、多い人で200人います。繁忙期にはご挨拶に回りきれないほどですが、たとえお会いできていなかったとしても電話で相談や注文してくれる方が多いです。
そういうお電話をいただくと、とても嬉しい気持ちになります。
自分が提案したもので成果が上がったり、漁師さんに覚えてもらっていて、直接言葉は無くても感謝が伝わってきたりするときが一番”やりがい”を感じる瞬間ですね。

漁師さんとひとたび信頼関係が構築されると、何でも話せる関係になれます。
あえて親しみを込めてあまり敬語は使いませんし、名前はお互いに呼び捨て(笑)昼食はよく一緒に食べたりもしますよ。
この仕事特有の関係性なのかもしれません。まさに家族のような関係性です。

だからこそ、私を信頼してくれている漁師さんとご家族の皆様には、「大平が担当でよかった」と言ってもらえるように、情報はいち早くお伝えし、結果につなげる努力は惜しみません。

自らが青森・北日本の漁業を牽引するプロフェッショナルとして

海の状態もその年や時期によってバラバラです。水温や海流によってホタテの生育状態も変わりますし、それによって使うべき資材も変わってきます。漁師さんの意見も取り入れながらより環境に適した商品の開発やお客様のご要望にお応えした商品の仕入れを行っています。

神漁網の社員に求められていることは、漁師さん以上に漁業に精通していることだと自負しています。私たちがこれからの青森・北日本の漁業をリードしていく覚悟で、これからも頑張っていきます。

初めはみんな知識も経験もありません。知識は先輩社員が責任をもって教えるので、
とにかく元気な人、前向きに物事に取り組める人が来てくれたらいいなと思っています。

神漁網の”看板”を背負って、
一緒に青森・北日本の漁業を盛り上げてくれる仲間をお待ちしています。

卸売・流通業, 製造業(機械・電気・電⼦・素材・化学) 金八神漁網株式会社

私たちは創業85年目、地域・お客様とのつながりを大切にし、青森・北日本の漁獲量拡大に貢献している漁業界の総合商社です。海外自社工場(ベトナム)にてホタテ・カキの養殖かごの製造及び漁業資材の仕入れ・販売も行っております。 商品開発のヒントは、常にお客様の声から。 お客様の声に耳を傾け、新商品の開発・実証を行っております。 お客様とともに、日本の漁業界を守り・拡大していく。 これからも企業としての成長・更なる挑戦を続けていきます。