• 社員インタビュー

ものづくりの根幹を支える治具。専門性が輝く設計を!

ものづくりの根幹を支える治具。専門性が輝く設計を!

株式会社ササキコーポレーション

後藤さん (Goto)

ササキコーポレーション生産部生産技術課ICTチーム 後藤さんのご紹介

今回は、生産技術課で活躍する後藤さん(入社16年目)にお話を伺いました。大学で機械工学を専攻し、機械設計の魅力に惹かれて入社された後藤さんは、技術部門や溶接部門での経験を経て、現在は製造用治具や設備の設計を担当されています。設計の専門性を磨くだけでなく、現場と連携しながら課題を解決するスキルも培い、エンジニアとしてのキャリアを着実に築いてこられました。 今回のインタビューでは、治具設計における達成感や現場との連携の面白さ、今後のキャリアビジョンについて語っていただきました。

キャリアのスタート

私は大学で機械工学を専攻し、そこから機械系への興味が広がりました。学生時代には、機械設計に関連する研究に取り組む機会があり、その経験が現在のキャリアの原点となっています。自分が描いた図面が形になり、実際に動く様子を見ることに強く魅力を感じ、「将来は機械分野の仕事に携わりたい」と考えるようになりました。

ササキに入社後は、新卒研修を通じて基礎を学び、まずは製造現場に配属されました。ここでは、設計の知識から製造現場での実践的な技術まで幅広い経験を積むことができました。その後、溶接部門に異動し、製造工程をさらに深く理解する機会を得ました。現場で仕事を進める中で、ものづくり全体の流れを把握できるようになり、これらの経験が現在の業務に大いに活かされていると感じています。

現場を支える治具設計の魅力

私の主な業務は、3D CADを使用して製造現場で使用する治具や設備を設計することです。治具とは、同じ規格で大量生産を可能にする型のようなものです。部品のバラつきを抑えることで生産効率を大きく左右する重要な役割を担っています。この設計が現場の生産性向上に直結するため、責任のある大きなやりがいだと感じています。

良い治具を製作するためには、設計だけでなく製造現場との連携も欠かせません。設計した治具が現場でスムーズに使えるかを確認し、必要に応じて改良を行うこともあります。例えば、部品ごとに複数の治具を使っていた工程を「一つの治具にまとめられないか」という現場の要望を受け、既存の治具を改良して簡略化した事例があります。こうした改善を通して生産効率が向上し、現場の作業がスムーズになると大きな達成感を得られます。

入社当初は、当時大学で使用していた2D CADと異なり、3D CADの立体的な設計に慣れるまで時間がかかり、図面作成にも苦戦しました。しかし、先輩のサポートや実務経験を重ねるうちに操作に慣れ、効率的で精度の高い図面を作成できるようになりました。自分の設計が形となり、実際に現場で役立つ姿を目にしたときの喜びは、今でも大きなモチベーションになっています。

治具設計は決して簡単な仕事ではありません。苦労して完成させた治具でも、使用する中で想定外の不都合が生じる場合もあるので、常に新たな課題が生まれます。そのため、経験を積むことで視点が広がり、設計だけでなく現場の課題解決や効率化そのものを楽しめるようになりました。日々進化する現場のニーズに応えながら、自分自身も成長し続けていると実感しています。

未来を見据えた挑戦と成長への意欲

私の今後の目標は、ICT制御系の知識をさらに深めることです。これまで治具や設備の設計を通じて、ハード面でのスキルを磨いてきましたが、制御系の知識を取り入れることで、設計の幅をさらに広げたいと考えています。具体的には、設備の動作や自動化に関する知識を習得して、それを現場の生産効率に活かせるエンジニアになることです。
失敗から学ぶ姿勢を大切にし、電気系の分野にも少しずつ触れつつ、制御技術を深掘りすることで、3年後にはこの分野のスペシャリストとして貢献できるようになりたいですね。

新しい技術を学び続ける姿勢を持つことが、エンジニアとしての価値を高める鍵だと感じているので、今後も自分自身の成長を止めることなくキャリアを一歩ずつ積み上げていきたいです。この環境で得た経験とスキルを糧に、さらに高いレベルで活躍できるエンジニアを目指していきます。

製造業(機械・電気・電⼦・素材・化学) 株式会社ササキコーポレーション

創業から120年以上にわたり、私たちは日本の農業に深く寄り添い、時代の変化に応じた機械を提供してまいりました。近年では、農業分野にとどまらず、物流業界の生産性向上にも注力し、さらに環境に配慮した機械の開発にも積極的に取り組んでおります。 現在、300を超える特許を保有しており、この工業所有権に裏付けられた技術力と開発力は、国内外で高い評価をいただいております。今後も、これまでの実績に満足することなく、社会から信頼される機械メーカーとして、時代を見据えた挑戦を続けてまいります。