• 社員インタビュー

“かっこいい”から確固たる想いへ

“かっこいい”から確固たる想いへ

日本サーモンファーム淡水部 伊藤さんのご紹介

未経験で入社して3年目の伊藤さん。日本サーモンファームとは偶然的な出会いを果たします。とある先輩社員を見て”かっこいい”と感じた想いをきっかけに、やがて伊藤さんは自身の意志と行動力をもって日本サーモンファームでの道を切り開いていきます。会社の基幹事業でもある淡水部の若手として、上司からも更なる活躍を期待されている伊藤さんにお話を伺うことができました。

第一印象は、“かっこいい”

私が日本サーモンファームを知ったきっかけは、偶然的で鮮烈なものでした。たまたま今別町のコンビニで、「JAPAN SALMON FARM」のロゴ入りジャンパーを着ていた社員さんを見かけたのです。その立ち姿を一目見た瞬間、「かっこいい」と思ったのが私と日本サーモンファームの最初の出会いでした。
当時、前職の運送業から転職を考えていた時期だったので、あのかっこいい社員さんがいる会社をもっと知りたい!できれば一緒に働きたい!と思い、漁協関係に勤めていた父に聞いたりして、すぐに行動に移していました。タイミングよく、淡水部のスタッフを募集していた時期だったのですぐに履歴書を準備して、面接の機会をもらいました。未経験でしたが体力だけは自信があったので、不安よりもワクワクが勝っていた気がします。当時はコロナ禍でやや自粛ムードの中、「まずは、働いている人と会って話したい」という強い想いが社長に届き、面接を経て新たな一歩を踏み出しました。

毎日が発見と成長

入社してすぐは、毎日が初めての経験でした。深浦町の養殖場に配属され、魚の成育に欠かせない水中酸素濃度を測定する業務や、スラッジと呼ばれる水中に含まれる沈澱物(残餌や糞等)を抜く作業等を任されました。一つ一つの作業にちゃんと目的や意味があり、身近な先輩からマンツーマンで丁寧に教わることができました。また、入社当初は「養殖=魚を育てる」くらいの感覚でしたが、数カ月経って、日常の細やかな配慮が欠かせないということも学ぶことができました。
同時に、社宅での共同生活を通して、いい意味で生活スタイルの変化も感じましたね。自然がとにかく豊かで、朝の空気が澄んでいたり、夏は綺麗な虫が見られたり。この仕事を通して、そのような身近な自然の魅力にも気付けたことが大きな変化の一つだと思います。

年間を通して、oneチームで育てていく

入社して1年が経過し、仕事全体の大まかな年間スケジュールを把握することができるようになりました。11月~12月の期間にふ化場で発眼卵をふ化させ、その後、仔魚(しぎょ)をコンクリート状の養殖池に収容、3月~11月までは中間養殖場での成育、のちに成長した魚を海面漁場へと移動させる「池出し(いけだし)」という作業があります。年間を通してこの時期にこれをやる、というのが明確な仕事なので、数カ月先にやることを見越しながら、チームで動いていくのが基本です。シーズンの中で最も忙しいのは11月ですが、最も重要な月でもあります。毎年この時期に向けてチームの士気も高まり、自分も気持ちが奮い立ちますね。これまでともに過ごしてきた魚にとって、一番いい状態で、海に送り出したいんです。まるで学校の生徒を卒業させていく、先生のような気持ちです(笑)。

失敗が教えてくれたこと

ふ化作業をしていた時、酸素をコントロールするLGC(可搬式超低温液化ガス容器)の締めが甘く、酸素が全部抜けてしまったことがありました。約2万匹が死んでしまい、その時はさすがに落ち込みました。自ら大祐さん(岡村部長)に報告したとき、「人は誰でも失敗から成長するから。落ち込むことはないよ。」という励ましの言葉をかけてくれました。それ以来、自分の業務に一層責任感を持つということを心に刻みながら、「迅速に丁寧に」という考えで取り組むようになりました。例えば、作業後の工具を綺麗に整頓するなど、「誰かがやるだろう」と思いがちなことにも気を配るようになり、見えにくいところにこそ拘るという精神でいると、魚のちょっとした成育の変化にも気づけるようになってきました。
最近になって、「大祐さん(岡村部長)のような優しいリーダーになりたい」という想いも芽生えてきました。

日本サーモンファーム 新時代のリーダーへ

日本サーモンファームでの自分の夢は、5年以内に淡水部のリーダーになることです。そう思わせてくれた背景には、ここで働く人の仕事に対する姿勢や、“かっこいい”生き方があると感じています。将来、自分も後輩たちに影響力を与えられる人になりたいと思っています。もし、淡水部のリーダーになったときは、大祐さん(岡村部長)と仕事に対してより熱いお話ができると思いますし、リーダーとして奮闘している自分へアドバイスもいただきたいですね。そんな未来を想像しながら、今は目の前のことを「迅速に丁寧に」。
これからも確固たる想いを持って、取り組んでいきます!