• 社員インタビュー

時代に合った新たな価値観を生み出し、感動できる建築造りを目指して

時代に合った新たな価値観を生み出し、感動できる建築造りを目指して

株式会社石川設計

山田 徹(Toru Yamada)

設計部設計課 係長 山田さんのご紹介

東京の組織系設計事務所での経験を活かしたいと地元青森にUターンし新天地で活躍する山田さん。新事業のことや描いている将来について伺いました。

山田さんのプロフィール
・青森県立五所川原工業高等学校 電子科を卒業。
・八戸工業大学 建築学科で建築を学び、同校大学院で修士課程を修了。
・東京の組織系設計事務所に約14年間在籍し、2015年に一級建築士を取得。
・2022年にUターンし、石川設計に入社。設計部設計課の係長職に就く。

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仕事と家庭のどちらも大事に。自分にあった働き方を。

建築を自分の生涯の仕事にしたいと思い、建築についての研究や造詣を深めるために、大学院での修士課程を修了しました。その後、東京にある組織系設計事務所に勤めました。ずっと東京で仕事をする気持ちがありつつも、私も妻も青森の人間だったので、子どもが就学するタイミングで地元に戻ろうかという話を結婚当初からしていました。退職する1年前には地元に帰ることを会社に伝え、業務を引き継ぎ後に帰郷。とはいえ年度末の仕事を納めることに手いっぱいで次の勤務先を探す時間がないまま、Uターンをしてきました。

前職では、東京23区の学校や東京都内の庁舎や事務所、ビルディング、工場などの設計・監理を主に手掛けていましたので、その経験が活かせるのと、アトリエ系設計事務所はトップアーキテクツの色が出るし、自分一人の限界は分かっていたので、チームや仲間、集団で仕事がしたいと思い、組織系の設計事務所を探していた時に石川設計と出会いました。もちろん前職に就いていたころから、「地域密着度が高い会社」だと思って知っていましたし、先代の社長から二代目に変わり、「何かが変革するかも」と直感的に感じ、意識していた会社でもありました。
ただ、“組織系設計事務所”という点だけで決めたのではありません。
地元に帰るにあたり、東京での仕事最優先という働き方から見直したかったからです。手を抜くというわけではなく、田舎のゆっくりした時間を期待しながら仕事と両立できればと。石川設計での働き方はまさに理想形でした。

建築はどこまでいっても“勉強と追求”。そこが面白い。

入社して最初に手掛けた仕事は、県施設の建て替え案件で、途中からチームに加わりました。また別チームの案件で複数棟あるうちの1棟丸ごとを任せてもらったり。昨年は大きい案件をやりながら、細かな案件を複数担当する形でした。
チーム内では、3人チームの真ん中(新人と上司の間)で業務を回しています。役割としては新人と上司のパイプ役みたいな感じです。新人には仕事内容を具体的にかみ砕いて教えたりしていますが、逆に分かったことがあったら共有してほしいと伝えています。東京での経験があってもすべてが同じで通用するかといったらそうではなく、いくら一級建築士の資格があるといっても地域が変われば条件も変わるし、学び直しの連続です。また、前職では案件が大きいがゆえに鉄筋コンクリートや鉄骨がメインでしたが、こっちは木造もあります。木の事を分かっていないと素人同然です。建築ってどこまでいっても“勉強と追求”。新人と一緒に本を見ながら、新しいことが学べてドキドキワクワクの毎日です。

せっかく創るなら美しく。スケジュールコントロールは自分との闘い

仕事に対しては絶対的なこだわりはありませんが、せっかく設計するなら美しく、建物だけでなく景観もバランスよくしたいと思っています。とはいっても、お客様があっての仕事なので、お客様の予算と条件を踏み外さないように。あれこれ提案して結果的に高額になるようだと話にならないので、コストを抑えながら、よりいい提案ができるように意識しています。
あと、これは常に意識していることですが、「スケジュールコントロール」。期限までに絶対に納めないといけない仕事なので、いかに効率よく仕事できるかを常に考えて遂行しています。

新事業:BIMの導入

会社の中での新たな動きとしてBIM(※)導入の推進があります。
設計というモノが手書き図面からCAD図面に変革し、次の大きな革新が「BIM(ビム)」を使った3次元設計です。首都圏ではここ10年くらいでかなり普及が進んできていますが、県内ではいまだCAD図面が主流。それに先駆けて新たな設計手法としてBIM導入を推進する担当に任命されました。
どのソフトを購入するかリサーチも含めて検討会議を行いました。以前の会社でもBIMを使っていましたが、導入から落ち着くまで2~3年かかっていました。全社普及を考えるとそれくらい時間を要しますが、まずは自分で1件やってみようという感じですぐ使えるように準備していこうと思っています。

※BIM – Building Information Modeling(コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューション)

青森と東京の融合で新たな価値観を創出

石川設計は歴史のある設計会社で、経験豊富なベテラン社員が揃っているのが特長でもあります。最近では若手が増え、互いにパートナーとして尊重し合い、新たな取り組みにも積極的です。また自身の発想や意見を受け入れ、反映できる柔軟な働きやすい環境です。ですが、県内を見るとまだ古い風潮が残っているように思えます。今の時代の流れに合わせて、建築業界も大きく変わってきています。
私が目指したいのは青森と東京の融合。自らが主体性をもってやるという意識や経験と、青森のいいところを融合し、感動できる建築造りや新しい価値観を生み出し、今以上に地域に必要とされる会社として一緒に成長していきたいと思っています。

建築・土木業, 設備・メンテナンス業株式会社石川設計

昭和56年設立以来、東北地方トップクラスの実績がある設計事務所です。豊富な経験と専門知識を持つ弊社は、革新的なアイデアと優れた技術力を結集して、お客様のニーズに最適な解決策を提供してまいりました。創業以来の伝統と信頼を守りながら、変化する社会に対応し、技術の進化にも常に目を向けながら、更なる成長と発展を目指してまいります。