• 社員インタビュー

自分の仕事が平和貢献に繋がっていることがうれしい

公益財団法人核物質管理センター

松本 一貴(Kazutaka Matsumoto)

分析員松本さんのご紹介

松本さんは、中学生の頃習った水の電気分解で化学の面白さに目覚めたのをきっかけに、大学で分析化学に興味を持ち、大学院で専攻に。その知識を活かして化学分析員(以下分析員)として採用され、現在11年目です。
自分がやりたいことを仕事にしている今と、分析員の業務について、丁寧に説明してくださいました。

分析員の仕事について

六ヶ所保障措置センターの分析員は、日本が申告する核物質量が正確であるか、施設の分析品質に問題がないかを化学的な視点で確認・分析し、日本の核物質が平和利用目的であることを国際社会に証明する役割の一部を担っています。時にはIAEA(International Atomic Energy Agency 国際原子力機関)の職員と一緒に仕事を行い、問題がないかチェックします。

核物質の分析は未経験の方でも分析の経験があればOK

化学分析というものが一般的に何に使われているかというと、例えば水質検査とか、土質調査や土壌調査に使われます。なので、中途の方ならそういった業界にいて水や土の成分を調べていたという方などは、うちでも活躍できると思います。
化学分析にもいろいろと手法があるのですが、私は大学院で学んでいた手法が、核物質を分析する手法と似ていたことに親近感を覚えて、学んだ技術を活かしたいと思い、採用試験に応募しました。

平和貢献の一助になっている自分の仕事

国際原子力機関は、国家が核物質を平和利用目的以外の核兵器に転用していないか、日本を含め世界中の検認をしています。その国際原子力機関に核物質の情報を日本国政府が提供し、その情報の正確性を保証するために核物質管理センターがいます。
私たち分析員の役割は、検査員がまず現場で核物質の数量を非破壊測定機等で検査したものを、「じゃあ量や性質が厳密に正確か?」ということをさらに化学的に確認することです。

使う核物質の量は必ず国際的に管理されていて、その量と差があってはいけないんです。
実際に分析してみて「帳簿に載っているものと違う」となったら、国際原子力機関は、平和利用目的以外の核兵器への転用があるのではと日本国に対して疑いを持たれてしまします。そうやって核物質の情報の正確性を厳密に確認し、国際原子力機関に正確な核物質の情報を提供しています。
決して目立つ形で現れるわけではないですが、自分の仕事が平和貢献の一助となっていることはうれしいですし、日本で唯一の機関なので誇りに思っています。

分析員の業務の流れ

どうやって分析してるんだというと、採取された核物質のサンプルを、防護服を着てグローブを着用し安全に測定できる器具にセットして、核物質は液状だったり粉状だったりいろんな形をしているんですが、それを容器に移し替えたり、天秤で測ったりします。そのあとパソコンを使って、測定していきます。この作業は、長いときだと3〜4時間かかります。
核物質を扱っているので、やはり細心の注意を払っています。入社当初は漠然とした不安もありました。しかし、先輩たちが、勘所というか、どういうところに注意すればいいかを逐一教えてくれたので、不安はなくなっていきました。
核物質管理センターは利益を追求するところではないので、早く仕事をしようとするよりは、確実に間違いなく安全に作業することが大事だと、肝に銘じて作業しています。

もっと英語が話せるようになりたい!

実は東海村の事業所にいたころは、日本人だけで仕事をしていたのですが、六ヶ所はIAEA(International Atomic Energy Agency 国際原子力機関)の職員と共同作業をすることも多々あり、そうすると英語で話す必要が出てきます。「次はこれをやるよ」「私はこっちをやるよ」「分析結果を見比べよう」とか、些細なことでも英語でコミュニケーションをとります。
英語はきちんとした文章になっていなくても、単語で伝わります。IAEAの職員さんも、うちの職員が完璧に英語ができるわけではないことを知っているので、配慮してくれてかなり聞き取りやすい英語で話してくれます。
私も英語はまだ不慣れで、苦手意識があるのですが、話せて意思疎通が取れるとうれしいし、これからスキルを伸ばしたいです。
例えばIAEAの職員さんと私で分析したデータの突合せをして「こういうところはもしかしたら何か問題があるかもしれないね」みたいな議論を、もっと活発に意見交換ができるようになりたいんです。議論はかなり専門性が高い話になり、それを英語で…となると、私はそのスキルがまだまだ。展望ではありますが、目指していきたいところですね。

自分の経験が活かせるか迷っている人がいたら、ぜひチャレンジしてほしい

分析員は新卒も中途もいます。工業高校出身で、専攻は電気でちょっと畑違いでしたという新卒の方もいるので、分析課には教育用のテキストがあって、なかには「イオンとは」とか、中学の理科レベルから教える内容のものもあるんです。
分析方法について大学や仕事で少しでも携わった人なら、即戦力だと思います!
また、たとえ核物質の知識がなくても、サポート体制は整っています。私も原理的なところの知識はあったけど、細かい業務の部分は、入ってから業務時間の中で先輩に教わりながら勉強していきましたよ。自分の経験は活かせるのかなと悩んでいる人がいたら、ぜひチャレンジしてほしいなと思います。


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環境・エネルギー業公益財団法人核物質管理センター

私たちは、1972年の設立から国内の核物質が平和目的にだけに利用されていることを確認する「保障措置」に関連する業務を行っています。 オーストリアのウィーンに本部を構える「国際原子力機関(IAEA):核の番人」が、核物質が平和利用目的のみであるかの査察を世界的に行っており、核物質管理センターは、そのIAEAに提供する国内の核物質の情報が正確かどうかを確認する業務を担います。 日本では国内法に基づく唯一の指定機関として、日本の原子力の平和利用を支えています。 現在、青森県六ケ所の地元採用を強化しており、保障措置検査員や化学分析員、放射線管理員といった、センターの中核となって業務を進める職種を募集しております。 放射線や原子力について経験が無い方でも、職種ごとの業務内容やインタビューをみてご興味があれば、ぜひご応募ください。