- 社員インタビュー
日々進化~職人と呼ばれるその日まで~
ウメコウ梅津さんのご紹介
地元三沢市で生まれ育ち、自動車塗装業の道へと進んだ梅津さん。県外で15年勤務の末、長男としての使命感をきっかけに地元へUターン。
実の父も勤務している会社ウメコウは、幼少期から身近で特別な存在。入社4年目の梅津さんに、自分自身への挑戦も込めて歩み出したサッシ職人への想いを語っていただきました。
家族がつないでくれた地元Uターンとウメコウとのご縁
もともと手先を使う仕事に興味があって、専門学校を卒業後は県外の自動車業界に就職しました。当時は若かったこともあって、県外への憧れもありましたし正直給与面においても魅力的でした。
特殊車両の塗装班として15年勤務しましたが、ふと将来の拠点のことを考えたときに、青森の家族の存在がUターンを決めるきっかけになりました。「長男として、いつかは地元に帰ろう」という想いは、ずっとどこかにあった気がします。その「いつか」は今なんじゃないかと感じたんです。ある意味では挑戦、もう一つは使命感という気持ちでしたね。
Uターン後、ウメコウ入社のきっかけはシンプルで、実の父が勤務している会社でした。
幼い頃から、毎朝作業服に袖を通す父を見て育ったからか、自然と憧れはあったのかもしれませんね。
いい意味でのカルチャーショック
手先を使った作業経験があるとはいえ、サッシ業界はゼロからのスタートでした。
入社当初は先輩の動きを追い、メモを取りながら学ぶ毎日。いつ何を頼まれてもいいように、とにかく気を張る日々でした。そんな想いとは裏腹に、皆さんすごく優しく教えてくれたことが印象的でしたね。分かりやすく表現すると、職人という立場や経験を態度で表現するような方はいなくて、控え目で穏やかな気質の方が多かったんです。いつしか「職人の世界は厳しい」という固定概念は徐々に変化し、先輩方のような技術や知識を身につけたいという向上心に変わっていました。
仕事内容としては、サッシと呼ばれる扉やガラス、窓などの取り付け・修理・加工がメインです。
住宅等の現場へ取付工事に伺う際は、事前に仕様や寸法の確認が欠かせません。ミリ単位で寸法がずれるだけで、収まりに影響がでるんですよ。また、現場には基本的に二人体制で行きますので、急に一人で任せられるといったことはありません。
入社して3年間は業務をこなしながら学ぶという期間(見習い)になりますが、聞くと丁寧に教えてくれる先輩が多いのですごく充実した期間となりました。
自問自答が日々のアップデートに
まだまだ先輩方には及びませんが、最近ではある程度自分で考えて動けるようになってきたと思います。以前、網戸の設置を任されたことがあり、検証も兼ねて自ら試作品を作って動きを確かめたことがありました。寸法が分かっていても、ミリ単位のズレで収まりや滑らかさが変わる世界。そこが職人の腕の見せ所でもあるのですが、私はできることなら事前に答え合わせをしっかり行いたいんです。「自分で考えて動く」というのは決められたことをこなすだけではないような気がしていて、自分自身の技術や知識を日々疑いながら、アップデートしていくことも大切にしています。そして何より、お客様からの様々な要望に技術でしっかり応えるためにも、慎重になって自問自答する時間は必要です。
職人から学んだ去り際の美学
知識や技術の習得もたしかに大事なのですが、お客様と向き合う「心」や「配慮」もすごく勉強させてもらってます。
とある現場で、サッシ取り付け作業が終わり、お客様からいただいた感謝の言葉で私はすごく達成感に満ち溢れていました。そんな中、ふと見たら一緒に来ていた先輩職人は黙々と掃除をしてくれていました。ハッとさせられ、このとき以来「来たときよりも美しく」という言葉をさらに意識するようになりました。「そこまでしなくていいよ」というお客様もたまにいらっしゃいますが、私たちなりの礼儀作法のようなものです。細部までこだわるのは、作業だけではありません。
職人に”なる”のではなく、いつかそう”呼ばれる”ように
職人と聞くと、長く、険しい道のりを想像するかもしれません。
ですが、私が目指している姿はあくまでもサッシの「プロ」であり「スペシャリスト」です。
職人になること自体が目的ではなくて、お客様から求められた業務を丁寧に、確実にこなしていったその先でいつか「職人さん」と呼ばれる日が来たらこれ以上のやりがいはないと思っています。
そのためにも、日々進化。これからも精進していきたいと思います!