• 社長インタビュー

インフラの町医者を目指して

インフラの町医者を目指して

株式会社中綱組 代表取締役 羽賀さんのご紹介

羽賀社長は、代表取締役に就任した当時、「橋守(はしもり)」精神と出会い、深い感銘を受けたそうです。「橋守」は、急流に架かる橋の番人として平安時代に現れ、橋を家族や我が家のように思い、大切に守り続けたのが起源とされています。その精神は、旧国鉄時代の「橋守」と呼ばれた技術者たちに受け継がれ、今でも鉄道橋の健康寿命を延ばす橋守に活かされています。 羽賀社長が、この橋守の心に触れ、青森県が全国に先駆けて行った橋梁アセットマネジメントに係り、「インフラの町医者」を胸に事業を展開してきた経緯や株式会社中綱組の更なる今後の展望について、伺いしました。

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私たちは、橋守精神をよりどころにインフラの町医者を目指し「予防保全による長寿命化」を進める会社です。インフラの町医者は、橋守精神の‘‘愛情と責任、そしてやりくり’’を信条に、自分がホームドクターになった気持ちで「健康寿命を延ばすために、何の処置や治療が必要か」を診断できる理想の技術者像を表しています。「本質を見極め本物を創るインフラの町医者」です。
予防保全による長寿命化」は、設計や維持管理に、予防的な保全手法を取り入れ、インフラ寿命の100年時代を目指す、会社の大いなる方向性を示しています。
インフラの寿命とは、単なるインフラの延命措置にとどまらず、利用者が安全に使えるインフラの健康寿命期間を言います。また、予防保全とは、新設の構造物では完成後に維持管理がしやすい構造や設計であり、既設の構造物では健全度を保つために行う点検・清掃や補修等です。身近なところで言えば、皆さんが毎日行っている歯磨きが予防保全のイメージですね。
私たちは、高い技術力と予防保全の手法や工法に磨きをかけ、橋や道路、河川や海岸、建物等多くのインフラの健康寿命を延ばすお手伝いで、これからも地域社会に貢献してまいります。

青森県橋梁アセットマネジメントが運用されて以来、蓄積された確かな技術と技能を活かし、インフラの町医者として上十三地域(十和田市、三沢市、上北郡)県道橋梁の橋守(橋梁維持工事)を行っています。橋守は、我が家・我が子と思い橋に接し、日常点検や橋の清掃・修理・補修を行いますが、橋守の熟練度が増すと、橋の弱いところ、痛いところ、頑張っている姿など、橋との会話が五感を通してできるようになるのです。

また、自社で保有する橋梁点検車は、足場がなくても安全でスピーディーに点検や補修等ができるため、お客様の様々なニーズにお答えし県内各地で活躍しています。私たちは、新たなものを作り出すだけでなく、持続可能な社会インフラの整備やメンテナンスにも貢献しています。

橋守精神の育成アプローチ

弊社では、若手社員の育成、そしてリーダーの成長の推進について戦略的な取り組みを行っています。様々な場所で働く社員の環境整備や人材育成、社員のスキル向上に注力し、会社全体の底上げを図っています。例えば、日々の現場での先輩社員によるマンツーマン指導、知識を次世代に継承する勉強会や技術の継続的向上を図る研修はもちろん、外部研修やメンター制度、OJTを通じて社員同士が学び合う環境を整えています。勉強会や研修を通して、ゆくゆくは、社員自らが意識的に自己研磨する人材になっていただければと考えています。
定年後の働き方にも配慮をしています。定年は、65歳となっていますが、希望があればその後も働き続けることができます。経験豊富な社員が活躍できる職場は、長く安心して働くことができる環境の整備と同時に、若手社員への技術の伝承の場になっています。橋守精神のもと、継続的な人材の確保と育成に心を配り、社員一人一人の専門性を深めることが他社との差別化になり、大地の根ざしたふるさとづくりの幹をより大きくしていくものと考えています。

社員を家族のように想う信頼関係

私は、技術の向上だけでなく、社員とのコミュニケーションも重要視しています。実は、私が普段いる社長室のドアは常に開けていて、社員が気軽に相談できる環境にしています。私も社員の時にそうでしたが、社長室のドアを一般社員が開けることは、勇気がいること。社員が気兼ねなく来れるように、社長室のドアを開けているのです。
専務は、会社のお母さん役で、社員を大切に思い、毎朝、社員の検温・アルコールチェック、一声掛けての健康観察など、普段から社員の良き相談相手になっています。

数年前に新築した社屋は、社員同士のコミュニケーションが活発にできるように平屋にし、普段から社員の笑い声やジョークが飛び交い、良い雰囲気が広がっていると思います。
また、一人一人の社員が、成長する瞬間を楽しみにしています。例えば、新入社員からずっと先輩の後ろについていた子が、率先してたくさんの質問を先輩にするようになり、自分一人で業務を始めた時など、頼もしくも喜ばしく感じる瞬間ですね。社員を家族のように思い、誕生日を祝ったり、激励の一言を掛けたりなど、社員との絆を大切にしています。

週一回行われる工程会議では、現場の状況を聞いてアドバイスをするなど、社員の皆さんが自信を持って仕事ができるようにサポートしています。現場の意見を尊重し、気づきと学びを加えて、組織全体の人間力の向上にも努めています。
地域貢献では、蔦沼川での青森県水辺のサポーター活動・十和田市道路監視サポーター(橋梁)・十和田市橋梁ボランティア清掃・十和田市秋祭りの山車製作への協力・建神会神輿の参加等を行い、研修やレクリエーションでは、社員研修旅行・県内外への研修などを通じて、若手社員の育成と定着を図り、会社全体の結束力を高めています。

私たちは、安心して安全に長く働ける職場の境を整備して、一緒に成長できる楽しい会社を作っていきたいと思っています。

株式会社中綱組は、「大地に根ざしたふるさとづくり」を思い、ふるさとである地域を守り続ける会社です。そして、橋守精神のもとに、社員の皆が集い、家族のように助け合いながら「愛情と責任感」を持って各々の役割を全うしています。初心者でもやる気のある人は大歓迎です。

求人は、施工管理者(技術系)と建設オペレーター(技能系)、車輛整備士の3種類があります。

施工管理者(技術系)は、パソコン操作や人と話をするのが好きな人向けの職種。
建設オペレーター(技能系)は、現場でのものづくりが好きな人向けの職種。
車両整備士は、車の車検・修理から車のガラスコートまで、車好きの人向けの職種。
どの職種も、ものづくりとメンテナンスの醍醐味を味わうことができます。
建設で素敵に地球彫刻!後世に残るものづくりは、地域の皆さんの生活に欠かせない大切な仕事です。
建設に興味のある方。橋守やインフラの町医者をやってみたいあなた。
私たちと一緒にふるさとを支えてみませんか!
会社見学のお問い合わせや、ご応募をお待ちしております。

あなたの傍に「このまちが好きだ!ずっとツナがる クミたてる ナカツナグミ」

 

今回は株式会社中綱組の羽賀社長に「インフラの町医者」を胸に事業展開してきた経緯や「今後の展望」についてインタビューしてきました。
この会社が気になった方は、下記 会社情報ページをご覧ください。

建設・土工, 塗装業, 自動車業, 製造業(機械・電気・電⼦・素材・化学), 小売・販売業, 建築・土木業, 設備・メンテナンス業, 地域課題解決事業, 環境・エネルギー業株式会社中綱組

中綱組は、1935年創業以来、公共工事を中心とする建設工事(土木工事、建築工事、舗装工事など)を社業として「建設で素敵に地球彫刻!」を行って来ましたが、21世紀の環境を重視し資源を大切にする時代背景から、現在、インフラの町医者を志(こころざし)に「予防保全によるインフラの長寿命化」の事業を展開しています。特に、橋梁の維持管理や補修においては、橋の健康寿命を延ばすための技術や工法の提案・工事に注力を注ぎ、インフラの町医者として高い評価をいただいております。 弊社は、今後も信用を第一に、技術の創造・革新を重ねると共に、ふるさとに深く根ざし地域社会へ貢献する企業を目指します。