• 社長インタビュー

「すべての人が暮らしたい場所で輝く未来」を目指して

「すべての人が暮らしたい場所で輝く未来」を目指して

「すべての人が暮らしたい場所で輝く未来」を目指すというフォリウムの三好社長に、その心を聞いてみました。        

どんな会社にしたいか、どんな地域にしたいか

株式会社フォリウムは、拠点を東京・八戸市・山口市に構え、「すべての人が暮らしたい場所で輝く未来」という企業ビジョン(将来の理想)を掲げて事業を展開しています。これは、八戸や山口での暮らしを選択した人々が将来に渡って輝ける・発展していける社会を作りたい、という想いを表現したものです。

ただ、よく聞かれることなのですが、この会社の創業者であるはずの私は、そのいずれの出身でもないんです。私自身は三重県鈴鹿市の生まれですが、物心つく前には生まれた地を離れ、その後も一箇所に数年単位でしか住んだことがなく、そもそもいわゆる「地元」と感じる場所がありません。さらに言うと、引っ越しに次ぐ引っ越しで10代のほとんどをアメリカ、20代のほとんどを中国で過ごし、1981年生まれの私の人生の半分ほどは、日本にすら住んでいませんでした。

私が10代を過ごしたアメリカから見た日本は、当時はまだバブル時代の頃の余韻なのか、経済でもモノづくりでもポップカルチャーでも世界の先端を走る輝かしい国に見えていました。数年に一度の一時帰国の機会は、私にとって何よりも楽しみな一大イベント。その帰国のたびに毎回感じる不思議な感覚がありました。飛行機が成田空港に着陸する直前に機上から見下ろす千葉の田園風景や、着陸、入国後に乗る高速バスの車窓から見る高速道路沿いの街並みの様子。この一連の光景を心の底から懐かしいと感じていたんですよね。千葉に住んだことなど一度もないのに、です。

海外にいて自分の故郷を「日本」という一まとまりに常々認識させられていたからでしょうか。私は、見たことのないはずの千葉の景色に「故郷」を感じ、あぁこの景色が好きだ、と強く思いました。私には、それが日本のどこにあろうと、憧れてやまなかった故郷に感じられるのです。

日本のためになるような仕事にかかわりたい

帰国した大学生の頃、日本は「失われた10年」という不況に苦しんでいました。当時、メディアでは日本という国について自虐的なことがよく取り上げられ、日本が全体的に自信を失っている雰囲気があり、子どもの頃思っていた故郷とは違って見えました。そのような現実を見て、日本を盛り上げることを仕事にしたいという想いを強く持つようになっていきました。
そして、都市部と離れたところで、都市部にある顧客企業の生産性を高めるような手伝いをするサービスというアイディアが出てきました。

このアイディアを実現していくと、日本企業の生産性や付加価値が上がり、同時に各地域の雇用創出や人材育成にも寄与できるので、活気がある世の中に繋がっていくんじゃないかと。当時イメージしていた「日本のためになるような仕事」の一つの形なのではないかと考え、事業を始めました。

八戸や山口から日本を活気づける

東京などの都心部は活気があるのですが、地方は非常に状況が苦しく、いわゆるシャッター街になっているといった課題があります。私の生まれである三重県も、祖母がいる町などに行くと、子どもの頃に通った商店街などが本当に真っ暗なんです。そのようなことが、日本の至る所で起こっていて、中央道路沿いに大型店舗などたちますが、それ以外の小規模なお店は全部なくなってしまう。そこも含めて日本であり、課題を抱えている地方を盛り上げるということに貢献できるのであれば、それこそやりたいことに近いと思いました。

フォリウム創業時、どのようなところでやろうかという議論をしている最中、八戸の人々と出会いました。直後に東日本大震災があり、何かこの地でできることをしたいという想いから、東北で腰を据えてやろうと決めました。現在では山口センターもでき、復興支援という意味合いだけではなく地域や事業が広がりましたが、当時は明確にやはり東北でやらねばという想いが非常に強くありました。

自身の成長を後押しする職場を作りたい

フォリウムのメンバーにとって、ここで働いていたことが良かったとあとで振り返って思える会社にしたいので、そのためには、「ラクさではなく豊かさ」を一緒に追求したいと思っています。そうあるために、自らできることや将来の選択肢を拡げていくために、今できる範囲より一歩踏み出す、「自身の成長を追求する」という行動指針を掲げています。

どんなに長い時間働いたり、どんなに複雑な仕事であっても、結局、今問題なくできることをやっているうちは、人間はやれてしまう。できるかどうかわからないことや、ちょっと背伸びしないとできないことなど、「今なんとかなっているゾーン」から一歩踏み出すその瞬間に、大変だったり、ちょっとしんどい、難しいといった感触になると思います。ここでいう「ラク」「ラクではない」とは、そういうことです。
ラクな状態で長く続けることを頑張るよりも、自分たちの人生、キャリア、仕事に対して、その時間をより豊かなものにすることを頑張る。
自身の可能性を拡げるということを、常にどれだけできるか。こういうことの積み重ねが、力のある人だったり、知識のある人だったり、仕事ができる人を形作っていくと思っています。

メンバーにはこの積み重ねを今からやっていき、10年後に仕事人として、プロフェッショナルとして、一流であるという人になってもらいたいという想いがあります。そしてそれこそが「豊かさ」に繋がると。これはある意味では「厳しい」ということでもあるんですが、それが楽しいと思ってもらえるような、そんな職場づくりをしていきたいと思っています。

フォリウムのビジョンである「すべての人が暮らしたい場所で輝く未来」という想いや、今できる範囲より一歩踏み出す、「自身の成長を追求する」という指針。これらに共感してくださる方が、フォリウムに集まってくれることを常に願っています。
そして、将来に渡って、人と、その人々が暮らす街とともに、豊かに成長していける会社にしていきたいと思っています。

IT・通信・インターネット業, マスコミ・広告・デザイン業株式会社フォリウム

いまいる場所から。暮らしたい場所から。 都市部と離れたところであっても、雇用創出や人材育成を行うことで、八戸や山口から日本を活気づけたい。 フォリウムは、人と、その人々が暮らす街とともに、豊かに成長していける会社にしていきたいと思っています。 フォリウムでは「ヴァンラーレ八戸FC」のオフィシャルパートナーとして、地域活性化ならびにスポーツの発展・普及を支援しています。