- 社員インタビュー
入社半年で現場代理人に。「任されたから、出来るようになりました」
専門学校の土木学科を卒業後、入社半年で現場代理人を任された佐藤さん。教科書やテキストでいくら学んでも「知っている」と「出来る」は大きく違います。入社6年目の現在、「人より早く現場代理人業務を任されたからこそ経験できたこと、やってみなければ分からないことばかりでした」と振り返ります。そんな佐藤さんの6年間の歩みをお聞きしました。
インターンシップがきっかけで西田組に入社を決めた
元々、高校を卒業したら就職しようと考えていて、高3で就職活動もしたのですが、結局うまくいきませんでした。その時、担任の先生から「今就職するのではなくて、2年間専門学校に通い手に職をつけてみては?」とアドバイスを受けました。そのアドバイスもあり、高校時代の先輩も進学していたことから青森高等技術専門校の土木工学科に進学、土木の世界に足を踏み入れることになりました。
在学中は測量の仕方や積算の仕方など、実務に近いことを学び、2年生の秋にインターンシップで西田組と出会いました。2週間のインターンシップでは、田んぼの圃場整備を行う現場に飛び込み、測量作業や実際の作業を体験しました。2週間が終わるころには西田組が好きになり、「ここで働きたい」と思うように。すぐに採用面接の場を作っていただき、無事内定を頂きました。
インターンシップで現場を知れたこと・経験できたことも良かったですが、その前に、そもそも「働くとはどういうことか」ということを経験できたことがありがたいなと感じました。
入社半年で、現場代理人に?!
入社してから半年ほどは、先輩について現場の仕事を覚えました。現場写真の撮り方や、書類のまとめ方、実際の作業も経験しました。この半年は振り返れば一番大変だったかもしれません。朝早い現場のスタート、かといって夕方も早く帰れるわけではなく、現場が終わってから書類対応などもあり、リズムをつかむまでは苦労しました。でも人は慣れるものですね。徐々にペースを掴めるようになり、仕事に慣れてきたように感じます。
入社半年後くらいから、現場代理人に任命されました。一般的にはかなり早いと思うのですが、最初から一人でというわけではなく、先輩にサポートを受けながら、役所との打ち合わせの仕方や仕事の進め方を覚えていきました。現場監督として初めての仕事は今別にある舗装工事の現場。12月から施工が始まり、ものすごい大雪の中かなり苦労したことを覚えています。最初がハードなスタートだったのは、精神的にも鍛えられたように思いますね。
その後もいくつかの工事を担当し、3年目には関連会社に1人で出向するということも経験しました。東北新幹線の防護柵を作る現場の仕事で、初めて関わる人たちの中で現場代理人業務を行うというミッション。最初は緊張もしましたが、会社が変われば教わることも変わり、自分の経験値を上げる一つの経験となったように思います。
仕事の苦労、そしてやりがい
振り返るとやはり、入社から半年が一番大変でしたね。でも、それ以降は慣れてきたり、分かることが増えてきたりするので、特に苦労したなという風には思いません。現場が変わるだけで自分がすべきことは変わらないですからね。でもやはり、1つの現場が完成し、竣工するときは嬉しいですしこの仕事をしていて良かったなとやりがいを感じます。私が現場代理人として仕事をする上で大事にしているのは、基本的なことですが「メモを取る」ということと「分からないことはきちんと聞く」ということです。正直、最初の頃は分からないということ自体も恥ずかしいと感じ、聞くのをためらうこともありました。でも、そういう思いを一切捨て、分からないことはきちんと聞こうと決めてからは、仕事のスピードも速くなり、ミスも減りました。
先輩たちの存在が、心の支え
西田組の特徴の一つは優しい先輩が多いこと。書類作成など分からないことは常に先輩や上司に確認するようにしていますが、どんなに忙しくても皆丁寧に教えてくれます。助け合う雰囲気が元々あるように思います。2年前に初めて部署に3人の新人が入社してきたのですが、私自身がそのように先輩たちに指導してもらったので、自分が後輩に教えるときも、なるべく分かりやすく、優しく伝えることを意識しています。
確かに、土木の仕事は楽な仕事ではないかもしれません。でも、私が入社から6年間、これまでやり続けて来られたのはそのように支えてくれる先輩たちの存在があるから。そして、心のどこかで「今やめても、中途半端で何も達成できていない」という思いがあるから。続けていくことに意味があり、続けることで成長していけると信じているからだと思います。
未来に向けて
これからの目標は1級土木施工管理技士の資格を取得すること。来年試験に挑戦するので、そこでの合格を目指しています。また、業務の面では一人で現場を回せるようになることです。日々の業務がある中で、試験に向けての勉強の時間を持つこと自体が非常に難しいのですが、なんとか時間を作って勉強していこうと思っています。
私の場合、入社半年という非常に早いタイミングで現場代理人業務をスタートしましたが、1年目からその経験ができたことは非常に大きかったと思います。何事もやってみないと分からない事ばかりです。そういう意味では、早い時期に多くの壁にぶち当たったからこそ、早く成長できたのかなと。今後も責任をもって自分の仕事を進めていくことはもちろんのこと、後輩たちが成長していけるようサポートしていきたいです。