- 社員インタビュー
規模に関わらずどんな工事でも引き受ける。だからこそ、仕事の幅が広がる
住宅メーカーから転職し、現在入社4年目の服部さん。成文組に入社してから手がけた施工管理の仕事について、会社の魅力とともに伺いました。
住宅メーカーからの転職。RC造をやってみたい!
高校卒業後、建築の専門学校へ進学し、その後東京で5年ほど働きUターン。Uターン後は施工管理技士として地元青森の住宅メーカーに勤めていました。建築の道に進んだのは、「地図に載るような大きい建物をつくりたい」という思いがあったからです。
成文組を知ったのは、成文組の社員からの紹介がきっかけでした。当時勤めていた青森市内の住宅メーカーは木造住宅しか扱わなかったのですが、個人的にはRC造(鉄筋コンクリート造)やS造(鉄骨造)をやってみたいという思いがあり、転職先を探していたところ成文組の社員から紹介をいただきました。「うちの会社はこういう会社だ」という話を聞いて、網戸1枚から大きな建築物までさまざまな建物を扱う会社だと知り、自分の仕事の幅を広げるチャンスだと思い入社しました。現在は入社4年目です。
小さな工事から大きな工事まで、どんな案件にも対応できる会社
現在は、建築施工管理士として、現場が図面どおりにうまく収まるように、職人との段取りの確認や予算管理、工程管理などを行っています。入社して2年目にJV(ジョイントベンチャー)で、いくつかの建設会社との合同事業に参画しました。そのプロジェクトが、青森市小柳地区にある6階建てのRC造(鉄筋コンクリート造)県営住宅の施工です。成文組からは、施工管理者として2名がJVに参画しました。施工管理の仕事として、図面どおりにきちんと職人の仕事が終わっているかという確認と、完了検査に提出するための現場の工事写真の撮影を担当しました。何千枚撮ったかわからないくらい、たくさん写真を撮影しましたね(笑)。
JVは全3社で構成され、考え方も全然違う会社の社員と組んでひとつの建物をつくるので、人間関係には気を遣いましたし、仕事を進める上で難しい部分でもありました。でも成文組からは2人で参加していたので、気軽に話し合える相手が身近にいたことは大きかったですね。
およそ1年2ヶ月、この県営住宅を担当し、つい最近、ようやく完成したところです。完成してみて、やっと終わったという思いと、こういう大規模な建築に携わることができた実感や達成感をかみ締めています。
建物が完成し、お客様に引き渡すときに感謝されることが、この仕事で一番やりがいを感じる部分です。満足感、達成感がありますね。建物が完成して一区切りではありますが、完成後は改修工事などのメンテナンスもあるので、むしろ建ってからのほうが末長い付き合いになります。自分たちが手がけた建物が、長い年月をかけて増えれば増えるほど、お付き合いの続くお客様も増えていきます。
このほか、これまでに保育園や改修工事などの施工管理を担当しました。改修工事は、これまで施工した建物で改修が必要になった際に、連絡をいただいて現場を検査して状況を確認し、どう直した方がいい、という話をして見積り、施工するのが仕事です。建物の持ち主の希望に沿えるかたちで改修するにはどうしたらよいかを考えることが大切で、お客様から直接感謝される仕事だと感じています。
成文組はほとんどが青森市内の現場で、公共工事、民間企業からの発注の工事、一般住宅の工事など、幅広く施工管理の仕事をしています。最近は民間の工事の割合が多い印象ですね。
とにかくアットホーム。相談しやすい環境が整う社内
成文組は創業113年の歴史がある総合建築会社ですが、いい意味で古い会社というイメージはあまりないですね(笑)。20年近く働いている社員も比較的多いため、働きやすく居心地のよい職場だと感じています。実際、社内はとてもアットホームな雰囲気で、ストレスなく気軽に話も相談もできる職場環境です。上司・部下という堅い感じはなく、社員同士でプライベートな話もよくしています。このアットホームさは、同業他社とは違う部分だなと感じています。
成文組には営業部署がなく、「成文組さんにお願いしたいんだけど」という持ち込みのご依頼が多い会社です。改修などの工事はほとんどそのように入ってきます。そういう依頼を見ると、長年青森市で施工管理をやってきた蓄積でお客様とのつながりがあるのだなと思います。長く続けてこられたからこそ、仕事が後々にまでつながっていっているということです。
また、グループ会社では塗装工事もやっているので、改修工事のなかでも特に外壁の塗装、屋根の塗装などが多いです。塗装に限らず、水まわりの困ったこと、網戸一枚も張り替えなど、なんでもご相談いただければやる、というのが基本姿勢です。
施工管理の仕事を進める上で大切にしていることは、どうやったら職人が仕事しやすいようにできるかを考えることです。安全管理はもちろんですが、躯体、壁、内装など、それぞれの職人さん、業者さんと施工管理者がやりとりして、細かな行程やスケジュールなどを確認していきます。業者さんとのやりとりが、仕事の中での大部分を占めています。成文組と取引のある業者さんは大体決まっていて、毎回の施工内容や規模に合わせて発注する形になります。どこに発注依頼するかを決めるのも施工管理の仕事です。そのためたくさんの業者を知っている必要がありますが、最近やっと覚えてきたところです。
資格取得者が多いので、自然と資格を目指す環境
成文組では、建築部内の7割が建築士の資格を取得しています。施工管理技士の資格は、社員のほとんどが持っています。資格取得を推奨していることもあり、わたしも入社してから建築士2級を取得し、今は建築士1級を目指しているところです。以前から取りたいと思っていた建築士の資格ですが、取得することで自分が仕事する上での自信になると思っています。入社した当初は、社員の大多数が建築士の資格も持っていてびっくりしましたし若干焦りもありました(笑)。でも、そういう環境がだからこそ資格取得を目指すきっかけになりましたし、自分の技術や知識を高めることができました。
私は中途採用での入社でしたが、入社した最初の時期は、上司について現場を担当しました。そこでいろいろノウハウなどを教えていただきました。どこの現場を誰が担当するかは、案件の規模によって担当者が決まります。大きい案件では2人担当になるなど、無理のない範囲で担当を任せていただいています。
施工管理の仕事では、職人さんを相手に話をしなければなりません。ただ言われた通りに動くのではなく、職人さんになにか言われても時には意見を貫くことも必要になるので、負けず嫌いで、信念を持って仕事に取り組むことができる人が向いていると思います。
地図に残る建物をつくりたい
一般住宅や民間の建物、公共の建物など幅広く手がける成文組ですが、個人的には、今後はこれまで手がけたことがない、S造(鉄骨造)に取り組んでみたいですね。学校など、大きな建物を建ててみたいです。フリースペースのような自由な空間があるなど、自分たちが学んでいたときの学校とは、かたちがだいぶ変わっています。そういった新たな建物にチャレンジしてみたいなと思っています。
成文組は長年続いてきた会社ですが、社員一人ひとりが高い技術を持っている会社です。それを維持できたらと思いますし、長年お付き合いをさせていただいてきたお客様とも、今後もよい関係を継続していけたらと思います。