• 社員インタビュー

八戸から世界中をつなぐ、シェアトップクラスの造船会社

八戸から世界中をつなぐ、シェアトップクラスの造船会社

総務部で部長代理を務める髙橋さんは、県外からUターン後、北日本造船に入社したUターン人材です。北日本造船の歴史や魅力そして総務部のミッションなど、髙橋さんの熱いメッセージをお届けします。一度県外に出たからこそ分かる青森の良さを実感したエピソードも合わせてお読みください。

世界シェアトップクラスの造船会社

当社は、北日本造船という社名の通り一般商船を建造している関東以北では最大規模の造船メーカーで、お陰様で2019年には創立50周年を迎える事が出来ました。当社の主力船種は、800種類以上ある化学薬品の運搬が可能な「ケミカルタンカー」と呼ばれる高付加価値船舶です。この船舶の特色は、タンク部分がフルステンレスになっているので酸化や腐食への耐久性が非常に高く使い勝手の良い製品である反面、ステンレスの溶接には非常に高い技術と知識が必要になります。当社は、半世紀の間で培ってきた高度な技術力を活かし機能的で美しい船舶に仕上げる事を可能とし、これまで全長185m、38,000DWT(載貨重量トン)級の船舶を世界中の海へ送り出してきた実績があります。国内にもケミカルタンカーを手掛けている造船メーカーはいくつかありますが、当社は「ケミカルタンカーの先駆者的な存在」として、世界シェアトップクラスの地位を確立してきました。

地域に貢献し国際社会に貢献する北日本造船

当社は本州最北端の青森の地で、もともと漁船の修理から始まった会社でした。修理以外にも漁船の建造も手掛けるようになっていきましたが、200海里問題で新造船の発注が激減し、一般商船へ大きく舵を切りました。現在の主力であるケミカルタンカーを手がける前には、冷蔵冷凍運搬船や、穀物・鉱石・セメントなどの貨物を運ぶバルクキャリア、車両を運ぶRO-RO船など多種多様な船舶を建造してきました。そんな中、他社との差別化を図る為に、他社があまり造りたがらない高度な溶接技術を要する高付加価値船・ケミカルタンカーに着目し建造を開始したという経緯があります。そしてこれまでに多様なサイズのケミカルタンカーを120隻程世界の海へ排出してきました。そのケミカルタンカーの建造に必要不可欠なステンレスの溶接は高い技術力が必要とされており、一定の速度でゆっくりと溶接するとともに熱の管理を徹底することも求められます。寡黙で口数が少なく黙々と作業をする東北の人の気質にあっているということも高品質なケミカルタンカーの建造に欠かせないかもしれません。結果として、当社の主力であるケミカルタンカーの建造においては世界シェアトップクラスの実績を作る事ができ、その繊細で高い技術力を活かし、東北の地ここ青森から国際社会に貢献し続けています。また当社は「海ゴミゼロ活動」にも参加し、社員一丸となりゴミ拾い運動を行ったり、小学校から地域団体まで幅広い層の方々を年間約70団体受入れ、工場見学を実施し船舶のスケールの大きさを体験してもらうなど、地域貢献も積極的に行なっています。

裏で組織をバックアップする総務の仕事

私は、総務部で会社全体に関わる業務を担当していますが、裏で組織を支える役割を担っている為、その内容は多岐に渡ります。勤怠管理や給与計算、福利厚生、社会保険・雇用保険の手続き、経理や財務だけでなく、その他どの部署にも当てはまらない業務は全て総務の仕事となり社内の全部署とやり取りをするので、連携して仕事を進める為にも円滑なコミュニケーション力が必要になってきます。私がまだ新人の頃の話ですが、様々な業務をこなす中で社内連絡を忘れるというミスをしてしまい、社員に迷惑をかけた事がありました。ミスをしてしまった事実は変えられないのでいつまでも落ち込むのではなく、原因は何だったのか?次にミスをしない為にはどのような対策を取ればよいのかを考える事を心がけてきました。総務の仕事は、綿密に連絡を取らないと仕事を回せない事に気付いてからは、より一層コミュニケーションを取る事を大切にしています。社内では、メールやSNSを基本ツールとして導入していますが、それだけで完結させてしまうと、後々「見ていなかった。細かい部分まで理解していなかった。」などのすれ違いが発生するリスクがあります。そのリスクを防ぐ為にも、社内で会った際に一声かけるなど対面で直接コミュニケーションや確認を取り、社内での連携強化に努めています。インターネットの普及により対人コミュニケーションが希薄になりがちな昨今だからこそ、敢えて顔を合わせて話をするように心がけています。

我々総務メンバーの最大のミッションとは

一緒に働いている部下には、コミュニケーションの事ももちろんそうですが、相手の立ち場に立って仕事をするように伝えています。我々総務のメンバーは、社員がより働きやすい環境を整える為に、社員から提案や要望があった場合は、基本的にNOとは言いません。一旦受け止めて前向きに検討し、対応できる事は即座に対応します。今年から社員アンケートを採用し実施しましたが、予想以上に様々な意見が上がりました。その声をしっかりと受け止め、社員の満足度を高める為の環境作りを行い、この会社で働いて良かったと思ってもらえる理想の形を作り上げていきたいです。そして社員と会社が共に成長出来るよう努めるのが我々総務の最大のミッションだと考えています。

~青森県八戸市から世界へ繋がる~

私は採用部門も担当していますが、採用した社員の方々が、自身のやりがいや目標を持って活き活きと仕事をしている姿を見たり聞いたりすると、それがやりがいに感じるとともに、ほっとした気持ちになり安堵感を覚えます。現場の社員の気持ちを代弁すると、自分達が手掛けた船舶が世界の海で活躍している事にやりがいやロマンを感じると思います。当社が作る船舶は海外航路で利用されている為、青森県八戸市から世界へ繋がる仕事が出来るという事は、当社の強みであると自負していますし、この誇らしい気持ちを技術と共に若手に継承していくのが我々の役目であると言えます。建造するという作業自体は同じですが、考え方や捉え方・向き合う姿勢によって習熟度も違いますし、現場の熱意が製品の品質にも繋がっていくと思います。また当社では現在、第2種電気主任技術者を募集しており、この資格を保有している人材であれば、当社で活躍する場はいくらでも用意されています。現場の作業員を身近でバックアップし、世界を繋ぐ北日本造船の船舶を我々と共に世界へ発信していきませんか?

外に出て初めて気づく地元の魅力

地元を離れ外から見て初めて気付く、青森県の良さ・地元八戸市の魅力があると思います。若い頃は何もないこの街が嫌いで早く県外に出たいと思っていましたが、今ではとても住みよい街だと思っています。ここ八戸市は、程よく田舎で程よく都会。生活には全く困らないですし、雪国のイメージが強い青森県の中でも特に八戸は雪が少ないです。災害も少なく感じますね。東京へのアクセスも良く、八戸駅から新幹線で3時間もあれば行けます。私は県外の大学へ進学する為に一度地元を離れ、最初に就職した会社も県外でしたので他県に住んだ経験がありますが、その時初めて青森は新鮮な魚介類の宝庫だという事に気付きました(笑)。今まで当たり前に食べていた帆立やイカやサバは、青森だからこそ新鮮で安く手に入っていたんだなと!首都圏に比べると生活費も安いですし、子育てにも不便を感じません。田舎の良さを一度知ってしまったら、もう都会には住めないですね(笑)。

製造業(機械・電気・電⼦・素材・化学), 設備・メンテナンス業, 運輸・交通・物流・倉庫業北日本造船株式会社

北日本屈指の海上交通の要所である八戸市を拠点に1969年に操業を開始して50年。年々、設備の規模を拡大しながら、現在はケミカルタンカーを中心に毎年10隻程度を生産し世界中の海に送り出しています。ケミカルタンカー以外にも冷蔵冷凍運搬船、バルクキャリアー、LPG船など各種多様な船型を提供することで国際社会に貢献し、地場の基幹産業として地域の活性化と発展に幅広く貢献しています。