6号機

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株式会社カネイリ 座談会インタビュー

八戸の「まちの文具屋さん」として親しまれている株式会社金入。実は文具店以外の事業や、新しい取り組みが沢山あるんです!
今回は、普段顔を合わせる機会がほとんどないという営業部と製作部の方々にお話を伺いました!

プロフィール

矢神さん
■カネイリ/東北スタンダード ディレクター 矢神結花さん
八戸制作部所属。青森市出身。地元大学卒業後、青森市のショールームに勤務。出産を機に退職し10年間子育てに専念。社会復帰に悩んだ後、青森市のA-FACTORYに勤務。八戸市に転居し、複数の会社にて勤務。あるお菓子の卸会社でオリジナル商品の開発を担い、はっちのカネイリミュージアムショップに陳列され、金入社長の目に入ったことがきっかけとなり、株式会社カネイリに入社。


■営業部 営業課 阿部健一さん
営業部所属。八戸市出身。小中高大と八戸市で進学し、プログラミングについて学ぶ。大学4年次にカネイリから所属していた研究室に求人が届き、バイト経験などの背景から接客への楽しさを感じていたため営業をやってみようと思い、新卒でカネイリに就職。


■カネイリ/東北スタンダード 小山捺美さん
八戸制作部所属。八戸市出身。大学卒業後、看護師として従事。友人が八戸市へUターンしてきたことをきっかけに、市民団体「海猫ふれんず」*1を始動。YouTube活動やWeb記事作成を行っていたところ、八戸中心商店街発信サイト『はちまち』の市民ライターへ勧誘され、その縁をきっかけにカネイリに入社。
*1 八戸市出身の女性3人による情報発信ユニット。八戸圏域へのUIJターンを目的とし、オンラインイベントの開催や八戸市の市民活動奨励金制度を活用したワークショップなどを開催。

―カネイリに入社したきっかけ・理由はなんですか?

阿部:地元企業に就職したいと思っていたところ、研究室にカネイリからの求人があり、営業が自分に合っているというのと、企業紹介を受けて雰囲気が良かったので入社を決めました。

小山:看護職も大好きで合ってるなっていう職業だったんですけど、友人が東京から帰ってきたタイミングで海猫ふれんずの活動を始めて、動画や文章で八戸を取材する活動をしていたらカネイリの社員さんが記事を見てくださって、そのご縁からはちまちで市民ライターを始めました。その活動の中で、カネイリが他にやっている仕事だとか、社員さんたちの考え方とか社長の考え方とか知っていくうちに、ここで働きたいなって共感を覚えたというか、ここでの将来を考えてみたいなというふうに思って入社させていただきました。

矢神:私は若い2人とは違って、家庭を持っていたり子育てをしていたりっていう中での求職活動なので、どうしても行動範囲の条件だったり時間の制限があったりというのがありました。カネイリ入社前、子供たちから手は離れつつある中で、自分の年齢も鑑みて、これから長く現役でいられる仕事は何なんだろうか、とか、やりがいを持って取り組める仕事は何だろうかっていうのをちょっと考え直したいところがあって、前の仕事を辞めて個人で活動をやっている中で金入社長とご縁をいただきました。
カネイリっていう会社が東北にたくさん拠点を持っていったりとか、社長自体が広い範囲で伝統文化とかにも目を向けていたり、そこでクリエイティブなものやことを起こすっていうことをしていたので、家庭を持っていて少し体に制限がある中でも、広い世界を見れるんじゃないかっていう期待がとてもありました。
あとは元々アートとか美術にも個人的に興味関心があったので、そういった自分がこれまで培ってきたものを生かせるのと、あとはカネイリという会社が文具店から始まった会社ではありますけれど、これからの時代に合わせて新しいビジネスを創造しようとしていて、常にやったことないことをどうやって攻略していこうかっていうのを勉強しながら形にしていくっていうの私にとってはすごく刺激的で、自分も成長し続けられると思いそこに魅力を感じて入社に至りました。

―ご自身が取り組んでいる業務内容を教えてください。

矢神:重きを置いているのは八戸市美術館の総合案内という業務を受託するにあたって、美術館の人材採用から育成までであったり、美術館自体の運営を中心に仕事をしています。他に、社内デザイナーのマネジメントや、新しいプロジェクトが立ち上がるときの進行管理を行っています。今は新しい形の文具の販売プロジェクトのコンセプトづくりや外部の方との交渉なども行っています。

小山:メインは東北スタンダードマーケットというECサイトの運営を行っています。東北の工芸品やお土産品など、その土地ごとのものを、オンラインで全国の皆さんにお届けしています。商品ページには作り手の思いとかも盛り込んだり、土地ごとの違いから生まれた手仕事のものとかも多いので土地の特徴とかも盛り込んだりとか、東北を知ってもらいながら、商品を皆さんに愛してもらえるようなマーケティングだったりとか考えながら運営をしています。その他、商品写真を撮ったり、はちまちや直耕インスピレーションといったオウンドメディアのカメラマンだったりとか、はちまちに関しては運営のサポートだったりとかも行っています。また、矢神さんが立てたプロジェクトの計画を、私が主に作業班みたいな感じで、コンセプトを一緒に練ったり、デザイナーさんがポップとかを作るための写真を考えたり、その後の広報として企業のコーポレートサイトを主に更新したりしています。

矢神:今の話を聞いて付け加えるのなら、私は本当に会社として初めてやるようなことの立ち上げのラッシュを浴びて、主に関わらせてもらっていて、八戸中心商店街を盛り上げるためのサイトを作るときの立ち上げや、コーポレートサイトをリニューアルするにあたってその中に自社のWebメディアを持ちたいっていう社長の考えがあって、サイトのビジュアルとか構成含めたリニューアルとWebメディアを立ち上げてサイトと融合させるということにも関わらせてもらっていましたし、あとは社内の業務改革みたいな部分で店舗のレジシステムとかのツールの入れ替えとか、運用の見直しみたいなのとかをやったりとかしていて。
なので、大企業だと業務がすごく細分化されているけれど、中小企業はそこまでじゃない、何々部っていうようなのは存在しない仕事でも、やっぱり新しい時代に向けて会社が前進するためには必要な業務っていうところをやらせてもらっているみたいなところはあります。なので私としては制作部っていう名前がたまたまあるから制作部所属ってことにしていますけど、特命係みたいなイメージでいますね。これは中小企業ならではだと思います。なので、大きい企業に所属してしまうと、そこに特化した仕事になるけれども、ここにいるからこそ、手広くいろんなことを学べて体験できるっていうのは、地域の中小企業ならではかなと思います。

阿部:メインは販売ですね。コピー機や複合機などの事務機器やそれ以外の文房具やパソコンなどを扱っています。 1日1回取引先に行ってコピー機一台決めてくるかというと全くそんなことはなくて、基本的にはお客さんとの関係作りっていうのが主なところなのかなと思っています。 例えばお客さんのところに行って、ゲームが好きなお客さんであれば、「自分このゲーム買いましたよ」「何やってます?」みたいな、そういう雑談をしに行くことも営業スタイルの一つだと思います。私のスタイルが全部だけじゃないんですけどね。
あと、機械にもいろいろあって、社会人になって初めて知る機会もいっぱいあります。新聞をビニールに入れる機械のように特殊な機械に巡り合うことが非常に多くて、そういう新しいものを仕入れる新鮮さは営業としての冥利の1つですね。

―お三方から見たカネイリってどんな会社ですか?

矢神:拠点は青森県にありながら東北全県、もしくはそれ以上っていうところに仕事の幅を広げられる会社ですね。 八戸とか青森への愛着とかこだわりっていうのも強いですし、さらにそれを東北に視点を広げている会社だと思います。

阿部:入社以前は文具のお店っていうイメージがありました。入社前に会社の説明を受けて、下田のイオンにもお店あるなっていうのを思っていたら、こんなところにも拠点あるんですか!?みたいな(笑) 思った以上に大きい会社だなっていうのを感じています。また、結構皆さん自由にいろいろ動いてやってるっていうイメージがあったので、そういった意味では自由に楽しく働けてるなっていうのがありますね。

小山:私は海猫ふれんずをやっている目線から、 若い人たちに八戸に愛着を持って暮らしてほしいと思っています。そうしたら外に出てった後も戻ってきてくれるかもしれないし、関係人口としていつまでも八戸のことを思ってくれるかもしれないなっていうのを友達と信じながら活動しています。そういう活動をしている私からすると、「カネイリって意外と大きいじゃん」っていうのを若い人が思ってくれるのが本当に嬉しいです。 八戸には何もないだろうなと思って出て行った人が、県外で八戸のお店を見かけるっていうのってなんかすごい大きな希望になるんじゃないかなって。そこで八戸の会社がこんな面白いの売ってるんだっていうのから帰ってきたときに、ちょっと番町店を覗いてみようとか、そういうふうに働ける場所が八戸にもあるかもしれないって若い人が思ってくれるかもしれないのは、私としてはすごく嬉しいし誇りだとカネイリにいて感じています。
あと、割と新しい発想だったりとかこれやってみたいっていうのを、社内で聞いてもらったり、賛同してもらえたり、自由に自分の発想だったりを表現発信することができるような職場だなと感じています。

―カネイリで働くモチベーションはなんですか?

阿部:お客さんに頼ってもらえるっていうところ、そこが一番大きいかなと思ってます。お客さんとの距離が近くなると、カネイリさんから阿部さんに変わるんですよ。 阿部さんっていう私をちょっと求めてもらえるっていうのがやっぱり営業としてすごく嬉しいです。たとえば、コピー機を変えるとか、何か買うってときに、「阿部さんだから買うんだよ」や「阿部さんがこれ入れたおかげで助かったよ」と言ってくださるのが一番営業冥利に尽きますね。

金入:愛されキャラですよね。

阿部:ちょっと見た目が丸いものはマスコット的に受け入れやすいと思うんですよ。
普段は濃い青の作業着を着ているのですが、ほぼドラ〇もんだと(笑)。
ド〇えもんのように頼ってもらえるように、というのを意識しています。

小山:新しい取り組みが多いので、それが形になったときの達成感は一番のモチベーションです。プロジェクトってなるべくスムーズに、どこかで誰かが困らないようにみたいな気配りにも意識していて、ちょっと困難があるだろうなって思ったところを皆で協力してスムーズに乗り越えられたときは、本当にこのメンバーでよかったなと思ったりすることもあります。ちっちゃい達成感は一つ一つあって、それを最後にみんなで作り上げたというのが、お客さんの様子などから目に見えるっていうのがモチベーションです。

矢神:カネイリという会社は、今ちょうど地方の中小企業で新しい仕事を強制的に作り出していかなきゃいけないっていう時期に当たっています。 カネイリで働くことを通して、日々その特訓をしているというか、それは私にとってすごく日々自分も成長しているっていうふうに感じられるので、それがかなり働くことのモチベーションになっていますし、自分を鍛えたい人とかチャレンジしてきた人にとってはもう格好の場だと思います。苦しいときももちろんあるけど、やっぱり楽しいです。
あと、確実に社長が面白いこと、かっこいいことをしたいと思ってるっていう社長のマインドに絶対的な信頼があって、それも私のモチベーションです。

―ズバリ!金入社長ってどんな人ですか?

矢神:絶対にかっこいいことをするし、面白いことをするっていう心を持っています。 あと、 圧倒的に人柄がいいです。話しやすいし、アイディアを聞きたがってくれたり、実際に本当に聞いて取り入れてくれる空気を常にまとってらっしゃるので開放感はありますね。

阿部:営業からみると、普段自分も社長も外にいることが多いので、何してるんだろうなっていうのはあるんですけど、営業にいくとお客さんから「(金入社長が)街中を盛り上げてくれてるよね」ってお声がけいただくことが非常に多いです。また、人柄が良いおかげで顔も広く、お客さんの中でもつながりがある方がいらっしゃって、「タケオくん頑張ってるよね」みたいな話をされることがあります。街中のホコテン*2などでも動いていらっしゃいますし、すごいと思うことが非常に多いですね。

小山:社長自身も新しいことに挑戦しますし、新しいことに挑戦する人を応援してくれたり、認めてくれる姿はすごい素敵だなと思います。だからこそ、いろんなアイディアを発信しようっていう気持ちになりますし、自分の可能性をここだったら伸ばしていけるんだろうなっていうふうに思わせてくれる人です。何より、地元を愛していて、若い世代で何かを立ち上げる人たちへの支援を積極的にしていたり、貢献するっていう姿勢をすごく身をもって示してくれる人ですよね。 一緒にいたら広い世界を見られるし、社長に見せられるように頑張りたいなって思います。
*2 はちのへホコテン:5〜10月に毎月1回、八戸市中心街のメインストリートを交通規制し、誰でも自由に歩ける歩行者空間として開放するイベント

―大学生やカネイリへの就職を考えている人に向けてひとことお願いします!

阿部:いろんなものにチャレンジするっていうのが大事なのかなと思ってます。自分を高めるといった意味でも、自分に何が合ってるのか、自分が今後これをしたいがためにどういうことをすればいいのかっていうのは、少しずつでもいいんで知っていくといいのかなっていう。 なので、少しずつでもいいんで、何かしら一歩踏み出してみてほしいです。

小山:今の時代ってすごく早い時期から自分を見つけなきゃっていう焦りだとか、就職とかも自分が長く働かなきゃとかっていう使命感だったりとか、安定だったりとかを求めなきゃいけないような環境にいる方もいるかもしれません。案外青森でもできること、大人になってからでもチャレンジってできるんだなとカネイリに出会って初めて気づいたこともあったので、いつまでも好奇心旺盛でいて欲しいと思います。

矢神:私もまだいろんなことを勉強中ですけど、自分の人生は自分でデザインしていかなければいけないと思うので、受け身じゃなくて主体性を持って自分の働き方・生き方をデザインする気持ちをもってほしいです。そのためにも、沢山のことにチャレンジする気持ちを忘れないで欲しいですね。

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