ヘプタゴン

へぷたごん

経営者インタビュー

子供たちの世代に地元で働くことへの憧れを持って欲しいから。クラウドで実現する地元就職の新しいカタチ

経営者interview

子供たちの世代に地元で働くことへの憧れを持って欲しいから。クラウドで実現する地元就職の新しいカタチ

代表取締役立花拓也

▲自分達の知識を高めるために、そしてクラウドをたくさんの人に知ってもらうためにコミュニティ活動へ会社としても個人としても協力をしています

▲毎年1月、全米家電協会 (CEA) が主催し、米国ラスベガスで開催される見本市・コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(通称・CES)など、世界最先端の技術を見るため海外へも足しげく通う立花さん。ITは常に勉強というスタンスを曲げることなく挑戦し続けるそのバイタリティに驚くばかりだ。

▲英語で七角形という意味の「ヘプタゴン」。「小学校とか中学校とかでコンパスと定規で正三角形や正四角形を作る機会があると思うんですけど、正七角形ってコンパスと定規だけで作れない最初の正多角形。でも今の時代ってパソコンの力を借りると簡単に正七角形って作れちゃいますよね。うちも今までできなかったことをITの力を借りてできるようにしていくことを目指してヘプタゴンという社名にしました」。

-地元・三沢市で「株式会社ヘプタゴン」を起業。場所を選ばず活動できる「IT」のメリットを最大限に活かし、今日も新しい技術と格闘を続ける立花さん。まずはその仕事内容を聞いてみた

みなさんも普段スマホやパソコンをインターネットにつないで、ネットサーフィンしたりゲームしたりいろんなことをしていると思います。それっていうのはクラウド上のサーバとかネットワークにつなげているからこそ、データが処理され様々なやり取りを可能にしているからできることなんです。ヘプタゴンでは、クラウド側で動いているシステムの基盤を作ったり、メンテナンスしたりするような仕事をしています。クラウドにもいろんな種類がありますが、うちが一番得意としているのがAmazonのクラウド(Amazon Web Services/AWS)を使ったサーバーやネットワークの構築です。Amazonって一般の方は本屋さんとかネット通販をイメージをされると思うんですけど、大量のサーバーとかネットワークを外部に公開して、他の人でも使えるようなクラウドサービスとして新たな事業展開をしているんです。

ヘプタゴンは、東北で初めてのAWSのパートナーに認定されました。クラウドの構築や運用に関しては東北で一番だと自負しています。

-そもそも、この道を選んだキッカケは?

大学は経済学部で、バリバリの文系でした。仲間が大手の金融機関に就職していくのを横目に、僕はIT系のベンチャーに興味を持っていました。もともとひねくれた性格ですからね(笑)、同じような生き方は嫌だなと思って。当時はライブドアとか楽天とかが取りざたされるネットバブルの時代でした。大学3年の就活始まる前に、たまたま仙台のITベンチャーにインターンに行けることになったのが始まりです。

技術なんてまったく持ち合わせてなかったので、営業のサポートをさせてもらっていました。でもそれがすごく楽しくて、一ヶ月があっという間に過ぎました。最終日、社長に「すごい面白かったので、このまま内定ください」って言ったら内定をくれたので(笑)、大学3年の後半くらいからほぼ社員と変わらないような形でアルバイトをしていました。

-インターン先で内定をもらって、順風満帆な船出ですね

いやいや、大変なことが起きたんです。卒業間近の冬のある日、会社に行ったら社員さんたちがざわざわしていて「どうしたんですか?」って聞いたら「会社が潰れそう」って話になっていて。

-ええ!?想定外の展開ですね

そう。社長のところに直接聞きに行ったら「その通りだ」といわれて。当時30人くらいいた社員たちも社長とケンカして辞めたり、同期の内定者も私以外、内定が取り消しになったり大変でした。(最終的に)残ったのが役員含めて4人。データやサーバを扱う会社だったのに、エンジニアがほぼいなくなるという事態になって、もう私がやるしかないと、そこから勉強を始めてエンジニアになったんです。

-立花さんのITスキルは、たたき上げだったんですね

そうですね。社長もいわゆる営業社長だったので、完全独学でした。本を買って勉強して、お客さんに怒られまくって、知り合いのエンジニアさんに泣きついたりと、ひたすら頑張ってましたね。その後はV字回復を遂げて2年くらいで持ち直したんです。そこから人もまたちょっとづつ増え始めて、私も管理職を任されエンジニアをやりながらマネジメントもやっていました。

-いよいよUターンを決意されるわけですが、そのキッカケは?

一番大きかったのは震災でした。仙台の会社で4、5年くらいが経っていて、ちょうど次のステップを悩んでいた26歳の頃に震災が起きて。大きな被害のあった岩手、宮城、福島は震災の後色んな人たちが力を合わせていて、以前よりいい形で復興していきそうだった。これまでは被災地と同じ東北の田舎だったはずの三沢が、震災をきっかけに色んな意味で差がついてしまうのではと思い始めたら、何か自分に貢献できることもあるんじゃないかと考えるようになりました。

-もともと地元に帰ってくるという想いはあったんですね

将来的には、と思っていました。でも若い頃は地元が田舎であることにコンプレックスを持っていたんです。小さい頃は「こんな田舎嫌だから都会に行って、ここではできないような仕事して幸せになりたい」みたいなことを考えていた時期もありました。だから大学進学も県外にしたし。でも震災を経験して色々考えたときに、地元ってすごく大事なところだなと改めて思うようになったし、自分が地元できることはなんだろうって考えるようになりました。なんか、もっと楽しんで地元で働けるような、地元でもこういう仕事ってできるんだよっていうのを見せていきたいんですよね。子供たちの世代に憧れというか、夢を持って欲しいなと思うんです。それを実現するには今のIT系の仕事ってすごい向いてるなというか、特にクラウドは場所を問わずにできる仕事ですからね。実は東北でクラウドやっている人ってほぼいないんです。(ヘプタゴンとして)東北初のことを地元でやって、なんか面白しろそうな仕事をやっているなというのを周りから見てもらえることで、地元で働くことへの可能性を広げるきっかけになったら、それが自分にできる地元への貢献なのかなと思うようになりました。

-ヘプタゴンの創業当時、苦労されたことも?

最初は人脈がまったく無い状態だったので、色んなところに顔を出して、起業家さんが集まるイベントに行って名刺交換したりだとか。半年くらい仕事も無いような状態だったので、実家で畑を手伝いつつ、夜はそういうイベントに行って顔を覚えてもらってという日々を送っていましたね。それから徐々に顔を覚えてもらって、声をかけてもらえるようになってきました。仙台からの仕事ももらえるようになったりだとか。ちょっとずつ稼ぎぶちは出てきたかな、という感じでしたね。

-この職業にやりがいを感じる部分というのはどういったところでしょう?

私たちの仕事はIT業界の中の「インフラ」という職業なのですが、同じIT業界の中でもちょっと変わった職業かなとは思っています。一般的なITの仕事は、成果物に対して報酬をいただくというスタイルが多いんですが、うちは保守をして毎月お金がもらえるという仕組みを作っています。保守というのは技術力が上がれば上がるほど仕事量って減るんです。事前にトラブルが起きないように予防したりだとか、仮に起きても大丈夫なようにしておくだとか、技術力が上がればあがるほど、経験を積めば積むほど、仕事をしなくてもお金を稼げるようなビジネスモデルなんです。逆にできた時間で新しい技術とか製品とか試しています。そういう時間を作れる仕事は貴重だと思います。でも最初は辛いですよ。自分の技術力のあるなしでトラブルも増えるし、インフラは24時間365日見ないといけないし。だけど技術力が付いてくると時間にゆとりができるし、うちの場合は会社に出社しなくてもリモートワークで場所も問わないし、時間とかもそんなにきっちりやるつもりもないし、自分の裁量で仕事をしつつ、さらに実力が付けば好きなモノにどんどんチャレンジしていけるところが楽しいし、やりがいの感じられるところだと思います。

-いちプレーヤーとして気をつけていることなどはありますか?

そうですね。エンジニアである限りは一生勉強は必要だと思うし、当然この業界ってインフラに限らず新しい技術は出てきます。もっというと世の中を変えるのって新しい技術だと思っているので、当然新しい技術にチャレンジしていかないと、いずれは会社としても衰退していくと思っています。

-実際、どのように新しい情報を手に入れているんでしょう?

インターネットが身近になって、情報もフラットに場所を問わず入手できるようになったと言われるんですけど、私はそうは思っていなくて。「情報自体は手には入れられるが、情報が多すぎてどの情報が正しいか中々判断って付かない」というのが実際だと思います。じゃあそこで、どの情報が正しいか、価値があるか、を手にいれるために必要なのは、やっぱり人の力だと思うんです。実際人と会って「こういうことやっているんですよ」と教えてもらって、「あ、この情報ってこれから役に立つものだな」って知ることができます。だから最先端を走っている人たちと交流して話すことは大事にしています。だから東京や海外のイベントやコミュニティには積極的に参加するようにしています。

-今後ヘプタゴンの事業の舵取や、地元でかなえたいことなど展望などあれば教えてください

今のところはクラウド構築の事業というのは順調に伸びてきているので、それは引き続き取り組んでいきます。もう一つは「IoT」という技術に注目しています。「IoT」を使うと、今よりITの力が生活に近づいてきて、もっと色んなことがITで解決できるようになる技術なんです。三沢に戻ってきて、今までのクラウドの保守サービスの提供というのはどうしてもIT部門を持っている会社とか ITサービスを行っている会社が中心でした。でも「IoT」というのは非IT関連の組織や人に対してもアプローチが可能になるんです。例えば農業とか介護とかの課題にも「IoT」の力を使って解決できるんじゃないかなと思っていて。その辺の取組みを今勉強していて、ゆくゆくは地元の方々と一緒にやっていきたいなと考えています。

-ありがとうございました。では最後に求める人材像を教えてください

ITインフラに関する経験値はまったく求めてなくて、私もまったく素人だったから勉強も学校でしてなかったし、今いる社員もそうですしね。そもそも教育機関で今やってるサーバとか研究とか勉強している人ってほとんどいないんですよね。だからまずは「地元のために何かしていきたい」と言う事業方針というか、想いに共感してくれる人であること。それからチャレンジを楽しめる人であること。小さい会社なので一つの仕事だけではなくて、技術的なところから営業的なところ、果ては総務的なところまでたくさんのところをやってもらうので、それを楽しめる人がいいですね。指示を待つだけではなく自分から考えて動ける、チャレンジできる姿勢とか意欲を大事にしています。当然勉強もしていかないといけないので、学んでいくことができる人も。ぜひ一緒に仕事をしましょう。

経営者プロフィール

子供たちの世代に地元で働くことへの憧れを持って欲しいから。クラウドで実現する地元就職の新しいカタチ

立花拓也(たちばな・たくや)1984年生まれ、三沢市出身。株式会社ヘプタゴン代表取締役。大学進学を期に仙台へ。経済学部でバリバリの文系だった立花さん、インターンを期にIT業界に興味を持ち、卒業後は仙台のサーバー会社へ。エンジニアにマネジメントと経験を積み、2012年、地元三沢で起業。人脈もない中苦労しながら着実に実績を積み、現在は東北唯一のAWSのパートナーとしても活動中。今後は「IoT」を使った新たな事業展開にもチャレンジしていきたいと抱負を語ってくれた。


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企業情報

会社名株式会社ヘプタゴン(heptagon inc.)
所在地【本社】〒033-0163 青森県三沢市富崎2-4262
【三沢オフィス】 〒033-0041 青森県三沢市大町2-4-7 2F
【仙台オフィス】〒980-0811 仙台市青葉区一番町2-7-5 飯田ビル3Fエスツー内
代表者代表取締役社長 立花 拓也
事業内容サーバ/ネットワーク構築、保守、運用/クラウドサービス構築、保守、運用/システム設計、構築/通販サービス
HPhttp://heptagon.co.jp/
ヘプタゴン
会社名ヘプタゴン
所在地三沢市
業種IT・WEB
事業内容サーバ/ネットワーク構築、保守、運用/クラウドサービス構築、保守、運用/システム設計、構築/通販サービス

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採用担当/立花